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ヒルトップ農場へ

英国
07 /31 2018
マウンテンゴートのミニバスが朝8時40分、前日伝えた通り10分早く迎えに来てくれ、ニアソーリーのヒルトップ農場を目指した。

ボウネス散策の記事でも書いた通り、予定していたウィンダミアフェリーは運航中止のため、ウィンダミア湖を左側に眺めつつ北上し、湖の北側を回って対岸方面へと移動、ビアトリクスが世界で一番美しいと謳ったエスウェイト湖を右側に眺めながらニアソーリーへと向かう。

運転手のデレック氏は、ビアトリクスについての知識も深く、途中通過する「ブロックホール(Brockhole)」や「レイカースル(Wray Castle)」について説明してくれた。もちろん英語なので言葉尻の単語を拾うぐらいしかできなかったけれど。

ブロックホールは、ビアトリクスの従兄弟ガッダム家が暮らした屋敷で、ビアトリクスも度々ここを訪れていた。現在ビジターセンターとして家族で楽しめるアクティビティ施設となっている。

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湖の向こう側に見える要塞のように見える建物がレイカースル

レイカースルは、ビアトリクスが初めて湖水地方に訪れた際に滞在した屋敷で、デレックが「カウントダウンを始めたら対岸にレイカースルが見えるぞ」と合図し、みんなで左側の窓に注目していたら「3,2,1」「オーーー」と、一瞬だったけど要塞のような建物が見えた!

デレックのおかげで「ウィンダミアフェリーに乗れなくて残念」という気分は木っ端みじんに砕け散り、彼の活きな計らいに専用車内は笑いに包まれた。

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細い道のカーブの手前で必ず対向車を待ち右手を挙げて合図する

専用車はウィンダミア湖の一番北ウォーターヘッドに差し掛かり、そこからより細い道へと入っていった。デレックは紳士なのでカーブの手前では必ず「先に行け」と手で合図を送り、その際運転手同士必ず片手を挙げての挨拶も欠かさない。

やがてブラセイ川(River Brathay)に差し掛かり、「二つの川が合流する地点で大変美しい川」と言われた通り、本当に美しい川だった。できればどこかに車を停めてしばらく川の流れを眺めていたかったが、先を急ぐ旅なので致し方ない。

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私の大好きな湖水地方の景色のひとつ、作業小屋越しのエスウェイト湖

やがてエスウェイト湖に差し掛かり、デレックの声も一段と大きくなり「エスウェイト湖だよ」と。そしてまさかのあの景色が再び目の前に現れた。2003年、2回目の英国旅行で見た夢のような景色、もうこの景色に出会うことはないだろうと思っていた景色がまた現れ、「なんて素晴らしい景色なんだろう」とその時に感じた同じ思いがこみあげてきた。

専用車はやがてニアソーリーへ。時刻は9時30分、ボウネスにある宿から50分、ヒルトップ・ハウスのオープン30分前に到着できた。

ぐるっと遠回りのように感じたけれど、ウィンダミアフェリー乗り場で渋滞することを思えば到着時間はさほど変わらない。

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ヒルトップのバス停

ヒルトップ農場の目の前、ここは「ヒルトップ」と示すナショナルトラストのマークがある場所に、これまでなかったバス停が設置され、ピーターのシルエットが可愛いフォトスポットになっていた。

このバス停は、マウンテンゴートが運営するバス「525ファーソーリー(Far Sawrey)~ホークスヘッド(Hawkshead)」で、ヒルトップバス停にあるもの。バスは10時20分始発で40分間隔で運行されている。

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チケットオフィス(ヒルトップ農場の少し離れた場所にある)

ヒルトップハウスのチケット売り場は並んでいる方が少しいるだけで、河野先生は1番乗りだった。私達も列に並びチケット売り場がオープンするのを待つ。ヒルトップハウスの入場でJTBの現地スタッフより気になる情報があり「ヒルトップハウスの団体入場は予約が必須」とのこと。

ヒルトップハウスの団体入場について、ツアーで訪れる場合は必須になっているらしい。前日、私達がまだ予約していないことを確認すると、JTBスタッフが予約の電話を入れ、団体予約コードを入手してくれた為、事なきを得る。
こういう部分が素人とプロとの差!オリジナルツアーとはいえ、素人が作成したプランを細かい部分までチェックしてくれて有難い。

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9/2まで 10時~17時30分 休日無し
9/3~10/28まで10時~16時30分 金曜日定休
入場料 10.9ポンド

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ヒルトップ農場の入口
目の前の建物はヒルトップのお土産ショップ

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ヒルトップの小径を進んで

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ヒルトップハウスへ

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タイムチケット制 10時入場チケット
ヒルトップハウスの扉を入った先でチケットを確認。時間のところにチェックを入れてチケットは返却される。

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ビアトリクスがヒルトップハウス前で撮影した同じ構図で、手には事前に用意した麦わら帽子を持って撮影。

これまで、ハウスとガーデンは同時に入場できなかったし、定休日も設定されていたので、オープンしている曜日に合わせてプランに組み込まなくてはいけなかったのが、それらすべて取っ払われオンシーズンはいつでもオープンしていることに感謝の気持ちで一杯だった。

何よりも嬉しい出来事は、ヒルトップハウス内の写真撮影が許可されたこと!!!

2016年のビアトリクス生誕150周年を記念して、ヒルトップハウスはもとより、ホークスヘッドのビアトリクス・ポターギャラリーも写真撮影が許可された。これまで頑なに拒否され続けた愛しい人がようやく振り向いてくれたような、待ちに待った瞬間が訪れた。

この続きは次のブログにて。

コックショット岬(Cockshott Point)

英国
07 /25 2018
コロコロと変わる天気予報に翻弄されながらも、早朝天気が良いのはこの日だけだったので、朝6時にラウンジに集合しコックショット岬まで散策することにした。

天気は予報通り晴天で、朝ゆっくり寝ていたい方のために自由参加にしていたものの、全員参加となり意気揚々と出かけた。

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コックショット岬は、ボウネスの町中よりウィンダミア湖畔沿いへ徒歩で約30分弱のところにある朝の散歩には打ってつけの場所。かといって特に観光のための施設がある訳ではなく、ただ美しい湖畔沿いの景色が見られるだけ。

しかし、この場所はビアトリクスファンにとっては聖地のひとつで、ナショナルトラストがこの地を管理している。

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コックショット岬に向かう途中出会ったコマドリ。私達を歓迎しているかのように見守ってくれた。

ウィンダミア湖のフェリー乗り場の近くにあるコックショット岬は、ナショナルトラストが土地を取得する前、二度違う所有者に取得されそうになった。

一度目(1911年)はウィンダミア湖に水上飛行機の飛行機工場を建設しようとした業者で、この時はビアトリクスも積極的に反対運動に加わり署名を集めて奔走した。

二度目(1927年)は開発業者に渡る前にナショナルトラストが土地を取得しようしたが資金が足りず、ビアトリクスがピーターラビットの挿絵を50枚描き、それをアメリカの出版社が協力する形で販売し資金を得て、ナショナルトラストが土地を取得した。

こうしてナショナルトラストの管理地となったコックショット岬は、ビアトリクスが守った土地と言っても過言ではない。ビアトリクスが守りたかった景観そのまま美しい湖畔沿いの静かな散歩道になっている。

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大東文化大学 文献目録2018 原画コレクションに掲載されている「Peter Rabbit and Family」

ビアトリクス・ポター資料館の原画コレクションのひとつに、コックショット岬の景観を守るためにビアトリクスが描いた50枚の内の1枚が所蔵されている。そこへ資料館の皆さんと一緒にその場所へ向かっていると思うと感慨深い。

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場所は、レイク通り(Lake Road)からグレイヴ通り(Glebe Road)に入り、ウィンダミア湖に向かって進み、コックショット岬の道標の先を曲がるとすぐにナショナルトラストのロゴマーク「コックショット岬」が見える。

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マークの手前にあるゲートは、開けたら必ず閉めるフットパスのゲート。

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コックショット岬の正面に見えるのはウィンダミア湖最大の島、ベル島(Bell Isle)

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観光地のど真ん中に静かな森が広がるコックショット岬 岬に沿ってフットパスがフェリー乗り場までつながっている

ウィンダミア湖に岬(Point)と名称がつく場所は7カ所あり、コックショット岬の対岸にコートラップ岬(Coatlap Point)、対岸の湖畔沿いを北へ進むフットパス沿いにピンストーン岬(Pinstone Point)など。
コックショット岬は、ボウネスからのアクセスの良さ、フェリー乗り場の隣に位置し、ヨットハーバーに挟まれた場所にあることからリゾート開発の地に選ばれたのだろうか。もし開発されていたらまた違った景観となり、このような美しい湖畔の景色ではなかったに違いない。

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コックショット岬に広がるコックショットの森に差し掛かると、ツグミ(Thrush)が美しい声で鳴いていた。

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そして再びコックショット岬のフットパスゲートに近づいた時、アナウサギが姿を見せてくれた。アウサギも私達とばったり出会って急いで逃げ出し、後ろ姿しか撮影できなかったけれど感動のご対面。

英国のそこらじゅうで見ることができるアナウサギの数が、凄い勢いで減っているというニュースを河野先生から聞いたばかりだったので、この出会いもビアトリクスがコックショット岬を守ってくれたおかげかもしれない。

1時間半ほどの朝の散策の後、宿では朝食の準備中だった。湖水地方で迎える2日目の朝、朝食を食べた後、依頼通り10分早く到着した専用車に乗り込み、2日目に予定していたプランが始まる。この続きは次のブログにて。

ボウネス散策

英国
07 /18 2018
ビアトリクス・ポター・アトラクションを後にして向かったのは、ピーターラビットグッズの専門店「ピーターラビットアンドフレンズ」。

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友人がずっと探し求めていたピーターラビットスカーフも専門店であっさりと見つかり、持参したバッグのファスナーが壊れた友人は、スカーフと同柄のファスナー付き折り畳みバッグがちょうどサイズ感もよく、二人とも初日の買い物にご満悦な様子。

ピーターラビットスカーフ
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ちょうど棚の入れ替えで並べられていたのがピーターのボディケアギフトセット(ボディソープ、ボディケアクリーム、ハンドクリーム、石鹸)。ギフトセットということもあり、紙製のラウンドボックスに入って15ポンド。缶入りの高級石鹸は6.95ポンド。

ボディケアギフトセット
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缶入り高級石鹸(Peter Rabbit Clean Linen Soap)
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私が見つけたら購入しようと思っていたのは、海外のピーター好きな方のインスタグラムで見たStow Green社のティーポット型ティーバッグ入れ。陶器ならもっと良かったけれどプラスチック製3.49ポンド。

Stow Green社のティーポット型ティーバッグ入れ
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今回の旅行で用意した現金ポンドは、銀行でもなく、空港の両替サービスでもなく、「外貨両替ドルユーロ」という外貨両替できるネット両替所で交換した。ここの魅力はなっといっても為替レートが銀行よりも安いことと、自宅にいながら両替できるということ。

160円後半で推移していたポンドのレートが150円を切った時、購入取引レートが150円(5/30時点)になり迷わず購入。送料400円込みで330ポンドがほぼ5万円で購入できた。

外貨両替ドルユーロのさらに良い点は、少額紙幣(20,10,5ポンド札)で用意してくれること。最初の英国旅行で苦労したのは、銀行で両替した時に50ポンド紙幣が3枚もあり、この紙幣が使えるところがあまりにも少なくて苦労したのだ。なので、同行の皆さんにも50ポンド紙幣は絶対に持ってこないよう伝えていた。

現金以外で用意したのはVISAデビッドカード。私が住んでいる近辺で取引できるのは、スルガ銀行のみだったので口座を作成するところから始めたけれど、クレジットカードのような審査もなく、カードもすぐに送られてきた。

買い物はデビッドカードで支払い、入場券や食事代金など大勢でまとめて支払う時は現金でと使い分けした。デビッドカードの良い点は、使用した次の瞬間、メールで決済のお知らせが入り通帳から購入したその日のレートで引き落とされる。お財布に見立てた通帳から現金が使った分だけ減っていく感じ。

湖水地方にひと足お先に滞在されていた河野先生がボウネスで私達と合流し、一緒にウィンダミア湖湖畔へ。

河野先生曰く「上野の不忍池とほとんど変わらない景色だけど」と案内してもらった先は、観光客からもらえる餌を求めて、鴨や鳩が忙しそうに動きまわり白鳥もやってきて鳴き声で騒がしい。

ウィンダミア湖湖畔 ボウネス桟橋より
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別の日の早朝、同じ場所で撮影した動画は、早起きな鴨以外は静かにお休み中だった。動画の最後にウィンダミアという看板を写していなかったら、やっぱり不忍池と疑われたかも(笑)

ウィンダミア湖湖畔の風景(動画で撮影)


翌日の予定を先生と話し合っている際、先生より衝撃的なニュース「ウィンダミアフェリーが運行中止」が伝えられた。

ウィンダミアフェリーは、ボウネスより少し南に下った先から、対岸のファーソーリーを結ぶフェリーで、500年以上の歴史があり観光スポットのひとつであることはもちろんのこと、人や自転車、そして車も運ぶ地元民も利用する交通の要。

そんなフェリーが運航中止?!と言われショックを隠し切れなかった。先生もフェリーに乗るのを楽しみにしていた私達がショックを受けるであろうから黙ってたとのこと。5月にエンジントラブルで火事となり、フェリーはそれから運航中止が続いているとのこと。

ウィンダミアフェリー(Windermere Ferry)2003年の英国旅行で撮影
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フェリーが使用できない場合はウィンダミア湖の北側を遠回りして行くことになる。
そんな私達の心配は杞憂に過ぎなかったけれど、その時は心臓の鼓動が高鳴るぐらい衝撃的ニュースだった。

◎ウィンダミアフェリー休業についてのニュース記事
・News & Star(2018/6/21付)

◎フェリー休業の間、車以外はウィンダミアクルーズのシャトル船を利用
・ボウネス桟橋(注意:フェリー乗り場ではありません)よりフェリーハウスまで
シャトル船(Cross Lakes Shuttle)」が運航。通常10時からだったものが朝9時より運行。

・フェリーハウスからヒルトップ農場まで
マウンテンゴートが運営するバス「525ファーソーリー(Far Sawrey)~ホークスヘッド(Hawkshead)」(定員15名のミニバス)を利用。2018年時刻表

夕食はボウネスの「Hyltonsレストラン」でソードフィッシュを注文。メニュー表にイメージ写真が一切なく、料理の名前の下に付け合わせの種類などが記載されているものの、まったくイメージがわかない。「変なものが出てきませんように」と祈るしかない。

ソードフィッシュ(Sword Fish)
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目の前に出てきたものは、見るからに美味しそうで驚いた。ひと口ほおばったら、甘辛ソースが魚だけでなく付け合わせの野菜にまでしみわたり、とっても美味しくて夢中になって食べてしまい、友人に味見してもらうのを忘れてしまうぐらい。ボウネスでの食事の際はぜひお試しを。

マンチェスター空港からボウネス散策まで初日の予定がすべて滞りなく終了。ボウネスで夜11時まで営業しているテスコ・エクスプレスで翌日の飲み物など購入し宿へ帰宅。宿の鍵は、玄関の鍵と部屋の鍵がセットになっているので、遅くなっても気兼ねなく出入りできて良かった。

いよいよ次はヒルトップ農場へ行くのですがその前にある場所へ。この続きはまた次のブログにて。

ビアトリクス・ポター・アトラクション

英国
07 /16 2018
湖水地方初日は、湖水地方で最も観光客の多いボウネスを中心に散策した。

まず向かったのは「ビアトリクス・ポター・アトラクション(The World of Beatrix Potter)」。ピーターラビットとその仲間たち23話のおはなしが、絵本より飛び出しジオラマで展開されている施設。

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入場料:7.95ポンド
ガイドブック 1.50ポンド

入場する前にまずは「The Tale of Mrs Heelis」のビデオ(約5分間)を見た後、奥の扉が開いてくが、入場扉がなかなか開きません。私達が入場券を購入している間、中国観光客の団体ツアーがやってきて先を越されたようでした。

ひと昔前、湖水地方観光に日本人がツアーで大勢訪れたように、現在は中国観光客ツアーの方が圧倒的に多いようです。30分ほど足止めされましたが、無事入場できました。

入場待ちしている間楽しませくれるのは『ピーターラビットのおはなし』出版100周年記念クロック。時間になるとキャラクターがクルクルと回り始める。


このようなジオラマの施設は、ひとしきり写真を撮ると次々と展開される場面の先が見たくて次へ、次へと進みたくなってしまうもの。でも子供目線ですべてのことに興味と疑問を持ちながら見ると、その先に進むのがもったいないほどの作りこまれた物語の背景とリアルなキャラクターたち。

私のお気に入りが『キツネどんのおはなし』のこのシーン。ピーターとベンジャミンが心配そうに窓からのぞき見している後ろ姿。リアルなウサギも後ろ足ですくっと立ち上がる際は、何か心配なことがあり警戒している時で、耳をピーンと立てて様子を伺う。まさしくこのシーンも、恐る恐るキツネどんの家の中を覗き込み様子を伺っていて、後ろ姿からピーターたちの緊張感が伝わってくる。それがジオラマで表現されている。
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そして今回の旅のテーマカラーともなる『あひるのジマイマのおはなし』に描かれたジギタリス。旅行の時期を6月にした訳は、このジギタリスの咲く時期にどうしても行きたかったから。こちらはジオラマでジギタリスの森が見事に再現されていて美しい。
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2009年に施設内のジオラマだけではなく、道路に面した高さ2mのバルコニーのような部分(面積135㎡)に、「ピーターラビット・ガーデン」が新設された。
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このボード「Plants from the Tales」は、ここに植えられている植物や菜園の野菜は、すべてビアトリクスが生きていた時代、絵本に描き描いた時代1943以前に英国国内で栽培されていた品種で、絵本に描かれた同じものを植えられていることを説明している。
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例えばラディッシュは、1859年の「ロングスカーレット(Long Scarlet)」もしくは「ウッズフレーム(Woods Frame)」で、括弧書きで「ピーターラビットのニンジンとしてよく知られている」と書いてある。日本人は、ピーターが手に持っているものをニンジンと見間違えるように、英国人も間違えるのかな?しかし本文に「ラディッシュ」と書かれているように、よくよく観察すると葉の形が現代のラディシュともよく似ている。

ラディッシュだけではない。きゅうりは「ロングホワイト(Long White)」1867年、キャベツは「1月キング(January King)」1867年、などなど。自宅にピーターの菜園を作ろうと目指している方は参考になることばかり。といっても100年以上前の種子を手に入れるのは容易ではない。
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こちらはのねずみチュウチュウおくさんの生垣の下にある土手に住む家を再現したもの。生垣の木の根にそって掘られた穴にいくつもの部屋があり、部屋をのぞくとそれぞれのシーンが再現されている。ネズミもこんな風に穴を掘って巣を作るのかしら?そしてチュウチュウおくさんのようにきれい好きなのかしら?と不思議に思っていたことが。こうしてジオラマですべての部屋がつながった様子を見ることで益々探求心が芽生えるそんな作りになっている。
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チュウチュウおくさんの家が生垣の下なら、次は頭上を見上げると、通路の両脇に大木があり、秋色に色づいた木々にナトキンや兄さん、従弟のリスたちがやってきて、手には木の実を抱えている。そして大きなもみの木の下にはピーターたちが。
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大好きなキャラクターたちと忠実に再現されたピーターラビットと仲間たちのおはなしの世界、次から次へと展開されるおはなしを思い浮かべながらその世界にどっぷりとひたれる施設。ピーターやベンジャミンのジオラマはあちこちで見られても、このように絵本のシーンが見られるのも世界中でこのアトラクションだけ。

出口の先は、アイテム数豊富なお土産ショップ。
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疲れたら2015年にリニューアルした「ビアトリクス・ポター ティールーム」でホッと一息ついて気分転換。
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文中紹介した「ピーターラビット・ガーデン」について詳しく紹介している記事の紹介。
ガーデニング誌「BISES(ビズ)」2010年2月号No.64
「憧れのイギリス湖水地方特集ピーターラビットの菜園だより」

この続きはまた次のブログにて。

湖水地方の宿

英国
07 /12 2018
宿泊したB&Bは、ボウネス(Bowness on Windermere)の中心街ケンダル通り(Kendal Rd)沿いにあるバージニアコテージ(Virginia Cottage)。入口となるポーチは、道路から3段上がった所にあるものの道路に面しているため、出入りする際十分気を付けなければいけないが、ボウネスの町を散策するにとても便利な位置にある。

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例えば、私達が一番に出かけた「ビアトリクス・ポター・アトラクション(The World of Beatrix Potter Attraction)」は徒歩5分の距離だし、私達ピーターファンにとって買い物の聖地「ピーターラビット・アンド・フレンズ(Peter Rabbit and Friends)」は目と鼻の先。飲み物や食べ物を購入するのに便利で、日本で言うコンビニエンスストアのようなショップ「テスコ・エクスプレス(Tesco Express)」まで徒歩2分と。

ツアーを計画した際、JTBが最初に予約したホテルは、ボウネスより徒歩で1時間以上南に下ったウィンダミア湖のほとりにある「ビーチヒルホテル(Beech Hill Hotel)」だった。ビーチヒルホテルは、窓からの景色や食事など申し分ないけれど、私達はできるだけ町中のホテルにしたかったし、料金も押えたかった。

ツアー参加者の意見は一致していたので、JTBに宿の変更を依頼。ツアーの宿泊先変更は、通常であればJTBの取引先のホテルでしか行えないとの説明があったものの、オリジナルツアーということで本来ならあり得ない変更もできたのかな。

バージニアコテージは、3階建ての建物で、2つの建物が一つになった内部が複雑な作りで、急な階段が2ヵ所にあり、ロビーの1段下がったところにラウンジ、2階に食堂、部屋は1階から3階まで。

ホテルに到着したのは、お昼の12時前。この時間は、チェックインできても部屋の準備が整うまで部屋に入れない。しかし前もってJTBが時間を伝えていてくれたおかげで全員部屋に入ることができた。エレベーターがないので重いスーツケースはオーナーとスタッフが運んでくれた。

各部屋は、部屋の壁紙からインテリアまでまったく相違し、現代風なお部屋もあれば、シックで都会的だったり、私達の部屋はエレガントな雰囲気だった。
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部屋は3階で、道路に面した出窓がとても素敵で、ボウネスの町が一望できた。
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さらにここからウィンダミア湖の対岸に広がるクライフハイツ(Claife Heights標高267m)がくっきりと見え、この山の向こうにモス・エクレス湖があり、ニアソーリー、ヒルトップ農場へと続く。
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バス・トイレは別になっていたものの、シャワーのみの部屋しか予約できず、このシャワーが使いづらかった。操作できそうなハンドルは色々ついているものの、反応するのは1カ所のみで、使えるのが頭上の固定シャワーのみ。水圧もどちらかというと弱いので時間がかかる。
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ベッドの寝心地は悪くなかった。同室のMさんを寝相の悪さで蹴っ飛ばしたらどうしようと思ったけど、そんな心配は無用だった。

ラウンジに用意されていたのはシェリー酒と手作りクッキー。朝食のヨーグルトも手作りのもの。
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またラウンジにピーターのおはなしの挿絵とストーリーを刺繍した手作り作品が展示され、食堂にもピーターたちのポスターが飾られていた。確認するのを忘れたけれどオーナー夫人もきっとピーターが好きに違いない。
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大失態はひとつだけ。「朝食の希望を前日の夜までに提出してね」とフロントにバスケットが用意されていたのを見逃し、翌朝になって慌ててチェックしてオーナーに手渡したところ、嫌な顔せず引き受けてくれた。もし気づかなかったら、朝食はコーンフレークと食パンという寂しいメニューになっていたかも。

もしボウネスに宿泊されるならば、場所もいいしお部屋も素敵だし朝食も申し分ないしお薦めの宿。

この続きはまた次のブログにて。

英国マンチェスターへ

英国
07 /08 2018
今回のツアーは英国へ直行便ではなく、エールフランス便だったため、まずはフランス パリに到着した後、英国行きのフライトに乗換しなければならない。旅の最初の目的が湖水地方だったため、最も湖水地方に近いマンチェスター空港行きのフライトへ乗換。

乗換する際に気を付けなくてはいけないのが持込荷物の荷物チェック!そう、羽田空港の免税店で購入した日本酒が没収されるか否か、それがこの荷物チェックにかかっていた。検査は羽田空港より厳しく、身に着けている金属類をすべて外せの指示があり、ベルトや腕時計をはずして「靴は?」と聞いたら、靴は脱がなくても良いとのこと。

そして運命の瞬間!日本酒は免税店で透明な袋に、明細を入れてしっかりと封を閉じられていたので問題なくクリアーし、無事手元に戻ってきた。

パリの空港に到着したのが朝の4時半過ぎで、その時機内で乗り合わせた日本人の少年が「大阪で地震があったんだって」という言葉が衝撃的で、空港の無料無線LANサービスに接続し日本のニュースを検索。接続完了してほどなく、弟よりLINEを通じて我が家は無事との知らせが届いていた。阪神淡路大震災を経験した両親は、二度目の大きな地震でさぞかし驚いたことだろう。

地震発生が出発日でなくて良かったと胸をなでおろすと共に、遠く離れているから家族や地震の被害が気になると、ツアー同行の皆さんが何かしら胸に引っかかりを持ちつつ連絡を待つという状態に。幸い次のフライトまで4時間半も時間があったため、その間に関西に住む家族に連絡がつながり無事の知らせが届いた。何かあってもすぐに日本に帰国できる状況ではないので再び胸をなでおろす。

今回の海外旅行でスマートフォンを活用し便利になったなと思う瞬間が何度もあった。
・空港の無線LANサービスを利用して調べたい状況がすぐさま分かること
・電話がもし繋がらなくても無線LANを通じてアプリ等で連絡を取れること

これからが旅の本番、以前の旅行と比較して様々便利になったと思う瞬間も旅行記にて書き記す予定。
 
エールフランス AF-1668 08:00パリ シャルル・ド・ゴール空港発 08:30マンチェスター空港着
フライト時間: 約1時間30分
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シャルル・ド・ゴール空港といえば、空港内の草むらでウサギが繁殖したくさんその姿見られるという情報を聞いていたので、もしかしたら見られるかもしれないという期待もあったが、目を凝らして草むらを探したが見つからなかった。
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マンチェスターに向け順調にフライト
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エールフランス便は、着陸時に風の影響を受けるのか横に2、3度大きく揺れる。最初の着陸だけかと思ったら、乗換したフライトも同じように揺れたのでこのような仕様なのか?着陸態勢に入ったら掴めるところ掴み、一瞬体を固くするという事態になるが、フライト中は快適だった。

マンチェスター空港に到着後、入国カードとパスポートを持って入国審査の列に並ぶ。マンチェスターはヒースローほど利用客もいないので入国審査もそれほど待たずに済むかなと思っていたら甘かった。

まだ朝が早いことが関係しているのか、海外からのビジターを管轄する入国審査官が1名しか対応していなかったため、列がなかなか前に進まない。約50分後、ようやく別の審査官が持ち場につく頃「Next」と呼ばれた。入国審査で聞かれる答えを頭の中で繰り返し用意していたのに「どこに行くんだい?」「湖水地方です」「湖水地方は何回目?」「3回目です」想定していたこととはまったく違うこと聞かれて軽くパニック!なんとか答えられて良かった。

入国審査に時間がかかったので、預けたスーツケースはターンテーブルを恐らく何周も回っていたに違いない。スーツケースは縦に傷が多少ついていたものの全員無事荷物をピックアップできたのでいよいよ迎えの待つゲートへ。

マンチェスター空港
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迎えは現地の日本語アシスタントの方で、必要書類などを受け取った後、旅の前半お世話になる迎えの専用車のもとへ案内された。

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私達のツアーの専用車は、マウンテンゴートのミニバス(定員15名)だった。バスのロゴを見て正直驚いた。マウンテンゴートは、湖水地方の現地ツアーを展開しているツアー会社で、湖水地方の道を知り尽くしているスペシャル軍団。ビアトリクスに関係する場所に詳しいのはもちろんのこと、湖水地方の端から端まで精通しているため、湖水地方に訪れた方でここの現地ツアーを利用しに参加された方も多数いるはず。そんなスペシャリストが私達の旅を牽引してくれるとは、これ以上の贅沢は望めない。そんな感動に包まれた私は、一人ツアーバスを見つめて少しの間身動きできなかった。

JTBにツアーをお願いして良かったと思った瞬間その1だった。

でも、マウンテンゴートに日本語の分かる運転手は一人もいない。私の感動を運転手に伝えたかったが、「I can't speak English.」という訳で車内の会話はあまり進まなかった。

マンチェスター空港より、湖水地方ボウネス・オン・ウィンダミアまで 
途中10分の休憩を挟み約2時間のドライブ

ボウネス・オン・ウィンダミアの可愛らしいショップが建ち並ぶ、私にとっては懐かしい景色が目に飛び込んできたと思ったらすぐにホテルに到着。

この続きはまた次のブログにて。

ラピータ

ピーターラビットの生みの親ビアトリクス・ポターの愛好家で、作品について、開催されたピーターラビットのイベントやグッズ紹介、ピーターラビットの故郷英国について紹介するホームページ「ラピータの部屋」のブログです。
ブログに掲載している写真はすべて転載禁止です。