タイトル画像

スポンサーサイト

--.--.--(--:--)

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


ラピータの部屋「今日のひとこと」


スポンサー広告 トラックバック(-) | コメント(-) | [EDIT]
タイトル画像

母の病気

2015.08.20(16:23) 1981

今年の富士登山シーズンは、毎週末富士山に登ろうと張り切っていました。しかし山開き直前の6月末、体調を悪化させ富士山が遠のいてしまいました。体調悪化の原因は、精神的ストレスを受けたことによるのですが、その前に母の病気について話をしたいと思います。

2月14日、母がくも膜下出血で倒れ、意識を回復し歓喜したのも束の間、重度の高次脳機能障害の後遺症で家族に対し辛く当たるようになってから生活は一転してしまいました。

急性期病棟からリハビリ病院へ転院し、以前の穏やかな、なんでもテキパキとこなす母親に戻ってもらうためにどう接して、何をすればいいのか、そんなことばかり考えていましたが、リハビリの先生は家族との思いとは裏腹に「見守る家族さんが少しでも楽できるように考えていかなければならない」とアドバイスを受け、この時は先生がどうしてこんな風におっしゃるのか真意は理解できませんでした。

高次脳機能障害という病気は、どう説明していいのか難しい病気です。症状は患者さんによりすべて異なり、なってみなければどのような症状が出るのかは分からない。一番の問題は、患者に病識がないってこと。これまで家の中のことすべてを取り仕切り、人当たりもよくお付き合いも広い。そんな人だからこそ何かしなければいけないという強迫じみた強い信念に揺り動かされるのか、何もできない自分に腹立たしく、それを家族にぶつける日々。

苛立つ母に「すべては病気のせい。今は脳のリハビリをして体を動かすリハビリをして、一生懸命治そうと努力すればきっと良くなるよ」と、何百回説明してもそれはすべて無駄に終わる。

母が突然倒れ、3か月間入院しましたが、家に連れ帰り介護保険サービスにお世話になる生活が始まりました。週に3回~4回ディサービスを受け、訪問リハビリ120分、傾聴ボランティアの方にもお世話になり母をサポートしてもらってます。

父はシルバーの仕事を辞め24時間母に寄り添い、介護するという生活が始まりました。そしてそんな父を子供たちがサポートしていこうと一致団結して、その日一日をなんとかやり過ごし、一日一日を積み重ねています。

一日の始まりの朝は穏やかで、その気分を例えるとしたら、朝もやが立ち込める美しい湖の上にボートを浮かべゆったりと漕ぎ出しているかのような感覚。

朝食を食べ、エネルギーが体内に注入されると、少しずつ頭が回転し始めるのか、「アレはどうした」、「あの人に電話かけて」、「あそこに行かなあかん」と始まります。自分の中に目覚めてしまった何かを求める、本人はもちろん家族にも決して分からない、でも何かしなくてはいけないという強迫観念にとらわれるのです。でも人の名前はおろか、探すものが何かも分からないので、アレよ、アレでしょ、あの人よと言っては家族を翻弄します。

穏やかな朝の気分は一瞬にして消え去り、まるでジャングルの奥地に迷い込むかのような、今日は鬼がでるか蛇がでるかというビクビクとした気分へと引きずり込まれます。

母は感情や行動の指令を出す前頭葉が機能障害に陥っているものだから、目の中に飛び込んでくる映像と自分の過去の記憶を結び付け、そこに自分しか分からない世界を作り上げ家族を巻き込むという、なるほど母ワールドなるものが展開されます。どのようなワールドなのか家族にはまったく理解できませんが、母の発するアレという言葉を推測し付き合わなければ機嫌は悪くなるばかり。

目の前にいるのは確かに母なのに、まるで別人のように感じてしまうのは病気のせいです。憎むべきは病気、分かってはいるのに、暴言を吐き、悪態をつき、暴力をふるう、そんな母を目の当たりにして傷つかないといえば嘘になります。

私も父の手伝いで毎月帰省していたのですが、ある日怒りに震える母のきつい言葉がグサッと胸に突き刺さり落ち込んでいたら、本当に胸が痛くなり、次第にその痛みに耐えられなくなってしまいました。(つづく)
関連記事


ラピータの部屋「今日のひとこと」


日常 トラックバック(-) | コメント(0) | [EDIT]
<<精神的ストレスによる急性心筋梗塞 | ホームへ | シール集めて食器とパズル>>
コメント
コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。