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ビアトリクス・ポター・アトラクション

英国
07 /16 2018
湖水地方初日は、湖水地方で最も観光客の多いボウネスを中心に散策した。

まず向かったのは「ビアトリクス・ポター・アトラクション(The World of Beatrix Potter)」。ピーターラビットとその仲間たち23話のおはなしが、絵本より飛び出しジオラマで展開されている施設。

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入場料:7.95ポンド
ガイドブック 1.50ポンド

入場する前にまずは「The Tale of Mrs Heelis」のビデオ(約5分間)を見た後、奥の扉が開いてくが、入場扉がなかなか開きません。私達が入場券を購入している間、中国観光客の団体ツアーがやってきて先を越されたようでした。

ひと昔前、湖水地方観光に日本人がツアーで大勢訪れたように、現在は中国観光客ツアーの方が圧倒的に多いようです。30分ほど足止めされましたが、無事入場できました。

入場待ちしている間楽しませくれるのは『ピーターラビットのおはなし』出版100周年記念クロック。時間になるとキャラクターがクルクルと回り始める。


このようなジオラマの施設は、ひとしきり写真を撮ると次々と展開される場面の先が見たくて次へ、次へと進みたくなってしまうもの。でも子供目線ですべてのことに興味と疑問を持ちながら見ると、その先に進むのがもったいないほどの作りこまれた物語の背景とリアルなキャラクターたち。

私のお気に入りが『キツネどんのおはなし』のこのシーン。ピーターとベンジャミンが心配そうに窓からのぞき見している後ろ姿。リアルなウサギも後ろ足ですくっと立ち上がる際は、何か心配なことがあり警戒している時で、耳をピーンと立てて様子を伺う。まさしくこのシーンも、恐る恐るキツネどんの家の中を覗き込み様子を伺っていて、後ろ姿からピーターたちの緊張感が伝わってくる。それがジオラマで表現されている。
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そして今回の旅のテーマカラーともなる『あひるのジマイマのおはなし』に描かれたジギタリス。旅行の時期を6月にした訳は、このジギタリスの咲く時期にどうしても行きたかったから。こちらはジオラマでジギタリスの森が見事に再現されていて美しい。
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2009年に施設内のジオラマだけではなく、道路に面した高さ2mのバルコニーのような部分(面積135㎡)に、「ピーターラビット・ガーデン」が新設された。
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このボード「Plants from the Tales」は、ここに植えられている植物や菜園の野菜は、すべてビアトリクスが生きていた時代、絵本に描き描いた時代1943以前に英国国内で栽培されていた品種で、絵本に描かれた同じものを植えられていることを説明している。
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例えばラディッシュは、1859年の「ロングスカーレット(Long Scarlet)」もしくは「ウッズフレーム(Woods Frame)」で、括弧書きで「ピーターラビットのニンジンとしてよく知られている」と書いてある。日本人は、ピーターが手に持っているものをニンジンと見間違えるように、英国人も間違えるのかな?しかし本文に「ラディッシュ」と書かれているように、よくよく観察すると葉の形が現代のラディシュともよく似ている。

ラディッシュだけではない。きゅうりは「ロングホワイト(Long White)」1867年、キャベツは「1月キング(January King)」1867年、などなど。自宅にピーターの菜園を作ろうと目指している方は参考になることばかり。といっても100年以上前の種子を手に入れるのは容易ではない。
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こちらはのねずみチュウチュウおくさんの生垣の下にある土手に住む家を再現したもの。生垣の木の根にそって掘られた穴にいくつもの部屋があり、部屋をのぞくとそれぞれのシーンが再現されている。ネズミもこんな風に穴を掘って巣を作るのかしら?そしてチュウチュウおくさんのようにきれい好きなのかしら?と不思議に思っていたことが。こうしてジオラマですべての部屋がつながった様子を見ることで益々探求心が芽生えるそんな作りになっている。
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チュウチュウおくさんの家が生垣の下なら、次は頭上を見上げると、通路の両脇に大木があり、秋色に色づいた木々にナトキンや兄さん、従弟のリスたちがやってきて、手には木の実を抱えている。そして大きなもみの木の下にはピーターたちが。
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大好きなキャラクターたちと忠実に再現されたピーターラビットと仲間たちのおはなしの世界、次から次へと展開されるおはなしを思い浮かべながらその世界にどっぷりとひたれる施設。ピーターやベンジャミンのジオラマはあちこちで見られても、このように絵本のシーンが見られるのも世界中でこのアトラクションだけ。

出口の先は、アイテム数豊富なお土産ショップ。
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疲れたら2015年にリニューアルした「ビアトリクス・ポター ティールーム」でホッと一息ついて気分転換。
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文中紹介した「ピーターラビット・ガーデン」について詳しく紹介している記事の紹介。
ガーデニング誌「BISES(ビズ)」2010年2月号No.64
「憧れのイギリス湖水地方特集ピーターラビットの菜園だより」

この続きはまた次のブログにて。
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ラピータ

ピーターラビットの生みの親ビアトリクス・ポターの愛好家で、作品について、開催されたピーターラビットのイベントやグッズ紹介、ピーターラビットの故郷英国について紹介するホームページ「ラピータの部屋」のブログです。
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