FC2ブログ

コックショット岬(Cockshott Point)

英国
07 /25 2018
コロコロと変わる天気予報に翻弄されながらも、早朝天気が良いのはこの日だけだったので、朝6時にラウンジに集合しコックショット岬まで散策することにした。

天気は予報通り晴天で、朝ゆっくり寝ていたい方のために自由参加にしていたものの、全員参加となり意気揚々と出かけた。

uk094.jpg 
コックショット岬は、ボウネスの町中よりウィンダミア湖畔沿いへ徒歩で約30分弱のところにある朝の散歩には打ってつけの場所。かといって特に観光のための施設がある訳ではなく、ただ美しい湖畔沿いの景色が見られるだけ。

しかし、この場所はビアトリクスファンにとっては聖地のひとつで、ナショナルトラストがこの地を管理している。

uk090.jpg 
コックショット岬に向かう途中出会ったコマドリ。私達を歓迎しているかのように見守ってくれた。

ウィンダミア湖のフェリー乗り場の近くにあるコックショット岬は、ナショナルトラストが土地を取得する前、二度違う所有者に取得されそうになった。

一度目(1911年)はウィンダミア湖に水上飛行機の飛行機工場を建設しようとした業者で、この時はビアトリクスも積極的に反対運動に加わり署名を集めて奔走した。

二度目(1927年)は開発業者に渡る前にナショナルトラストが土地を取得しようしたが資金が足りず、ビアトリクスがピーターラビットの挿絵を50枚描き、それをアメリカの出版社が協力する形で販売し資金を得て、ナショナルトラストが土地を取得した。

こうしてナショナルトラストの管理地となったコックショット岬は、ビアトリクスが守った土地と言っても過言ではない。ビアトリクスが守りたかった景観そのまま美しい湖畔沿いの静かな散歩道になっている。

uk100.jpg 
大東文化大学 文献目録2018 原画コレクションに掲載されている「Peter Rabbit and Family」

ビアトリクス・ポター資料館の原画コレクションのひとつに、コックショット岬の景観を守るためにビアトリクスが描いた50枚の内の1枚が所蔵されている。そこへ資料館の皆さんと一緒にその場所へ向かっていると思うと感慨深い。

uk095.jpg 
場所は、レイク通り(Lake Road)からグレイヴ通り(Glebe Road)に入り、ウィンダミア湖に向かって進み、コックショット岬の道標の先を曲がるとすぐにナショナルトラストのロゴマーク「コックショット岬」が見える。

uk093.jpg 
マークの手前にあるゲートは、開けたら必ず閉めるフットパスのゲート。

uk098.jpg 
コックショット岬の正面に見えるのはウィンダミア湖最大の島、ベル島(Bell Isle)

uk096.jpg 
観光地のど真ん中に静かな森が広がるコックショット岬 岬に沿ってフットパスがフェリー乗り場までつながっている

ウィンダミア湖に岬(Point)と名称がつく場所は7カ所あり、コックショット岬の対岸にコートラップ岬(Coatlap Point)、対岸の湖畔沿いを北へ進むフットパス沿いにピンストーン岬(Pinstone Point)など。
コックショット岬は、ボウネスからのアクセスの良さ、フェリー乗り場の隣に位置し、ヨットハーバーに挟まれた場所にあることからリゾート開発の地に選ばれたのだろうか。もし開発されていたらまた違った景観となり、このような美しい湖畔の景色ではなかったに違いない。

uk101.jpg 
コックショット岬に広がるコックショットの森に差し掛かると、ツグミ(Thrush)が美しい声で鳴いていた。

uk102.jpg 
そして再びコックショット岬のフットパスゲートに近づいた時、アナウサギが姿を見せてくれた。アウサギも私達とばったり出会って急いで逃げ出し、後ろ姿しか撮影できなかったけれど感動のご対面。

英国のそこらじゅうで見ることができるアナウサギの数が、凄い勢いで減っているというニュースを河野先生から聞いたばかりだったので、この出会いもビアトリクスがコックショット岬を守ってくれたおかげかもしれない。

1時間半ほどの朝の散策の後、宿では朝食の準備中だった。湖水地方で迎える2日目の朝、朝食を食べた後、依頼通り10分早く到着した専用車に乗り込み、2日目に予定していたプランが始まる。この続きは次のブログにて。
関連記事

コメント

非公開コメント

ラピータ

ピーターラビットの生みの親ビアトリクス・ポターの愛好家で、作品について、開催されたピーターラビットのイベントやグッズ紹介、ピーターラビットの故郷英国について紹介するホームページ「ラピータの部屋」のブログです。
ブログに掲載している写真はすべて転載禁止です。