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英国旅行記2018年 湖水地方 ウィンダミア湖畔にあるレイカースルへ

英国
10 /09 2019
二つ目の目的地レイカースルは、湖水地方で最大の湖、ウィンダミアの北西の湖畔にあります。前日、ヒルトップ農場へ向かう道中で、一瞬だけレイカースルが見えました。
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こちらが一瞬だけ見えたレイカースル
手前がウィンダミア湖で、その先の森に囲まれ要塞のような建物の塔の一部が見えます。この辺りの森は、地名にちなみ「ワットバロウの森(Watbarrow Wood)」と呼ばれています。
その時の様子は「ヒルトップ農場へその1」でどうぞ。

レイカースル(Wray Castle)は、ビアトリクスが湖水地方に初めて訪れた1882年、16歳の時に滞在した屋敷です。

その屋敷は、18世紀後半から19世紀にかけて流行ったゴシック・リバイバル建築(Gothic Revival style)で、1840年リヴァプールの医師ジェイムズ・ドーソンが、妻の父親のジン製造で得た利益で建てました。

妻の父、ロバート・プレストンは、リヴァプールでドライジン(蒸留ジン)を製造し、その蒸留所があった町の通りの名前に、ジンには欠かせないボタニカルであるジュニパー(西洋杜松)にちなんで、「ジュニパー通り」と名付けられるほど繁栄しました。

肝心の妻マーガレットは、夫の建てたレイカースルを見るなり二度と足を踏み入れることはなかったそうです。

ビアトリクスは、建物の奇抜さよりも、室内のアンティークな家具に魅せられ、もし自分が家を建てたらこのような家具を並べたいと、書斎や屋敷内の廊下をスケッチし魅せられました。

さて私達は、レイカースルで行うミッションがありました。ビアトリクスがレイカースルの前で撮影した有名な記念写真と同じ位置で撮影を行うこと。私も初めて訪れる場所なので、恐らくこの辺りだろうと予習はしていたものの自信はありません。

いざ撮影しようとしましたら、あろうことか車が1台横づけされていて、どうしても写りこんでしまいます。脚立を屋根に積んだ関係者の方かと思い、車を動かしてもらえるよう頼んでみましたが、こっちも困ると相手にしてくれません。みんなで「ちょっとぐらいどかしてくれてもいいのに」とブーブー言いながら(笑)撮影しました。

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撮影位置は、ビアトリクスの記念写真と見比べると、もう少し後ろにさがって撮影した方が良かったみたいです。
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こちらは正面入口

威圧的で圧倒的な存在感のある建物は、真ん中にある背の高い塔が中心となりその周りに城郭風な屋根が並び、その周りに矢を入れる切れ目の入った小塔が覆っていて、窓は垂直にスライド開閉する落とし格子の窓で、印象的なコントラストを与えています。
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敷地面積は、830エーカー(東京ドーム71個分)で、ウィンダミア湖に向かって森が広がり、反対側の敷地は牧草地が広がっていました。周囲はフットパスが完備されていて、ウィンダミア湖までの散策も楽しめます。
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この先は入場料が必要 大人9.6ポンド

建物の内部は、長い間子ども為の施設として利用され、一般開放されていませんでした。現在は内部も見学できますが、ビアトリクスが魅せられた調度品など、子どもの室内遊び場(遊具)となっているため撤去されました。装飾を施した柱や、高い位置に張り出した天井の梁、建物の構造物はその当時のまま見られます。

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そしてウィンダミア湖を一望できるこの景色も、建物の上階の方がより全体を見渡せると思います。

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私達は、もうひとつのミッションのために、小雨降る中をミニバスで通り過ぎた最初のゲートへ向かって、ぞろぞろと歩きだしました。

レイカースルに行ってみて分かったお勧め見学コースは、まずはレイカースルのゲート前で停車し、ゲートの右隣りにある聖マーガレット教会を見学後、再びバスに乗り込みレイカースルへ。このように見学すれば、ゲートからレイカースルまでの約1キロ(片道 徒歩10分から15分)の往復をカットできます。

まさか敷地内がこんなに広いとは想像もしていなかった。雨さえ降ってなければ、牧草地を横目に見ながら楽しいお散歩になったかもしれませんが。

聖マーガレット教会は、ビアトリクスが初めて湖水地方に滞在する5年前、1877年にロウレイ(Low Wray)区の教区牧師として、ハードウィック・ロンズリーが赴任しました。

ローンズリー牧師は、湖水地方の美しい自然に魅了され、自然景観保護のための活動を行い、やがてナショナルトラストの創設者として、永遠に語り継がれる存在となりました。

そんな運命的とも言えるビアトリクスと、ローンズリー牧師が出会った場所こそがレイカースルでした。

河野先生の書籍「ピーターラビットの世界へ ビアトリクス・ポターのすべて」の第7章で紹介されている「聖マーガレット教会」について、「レイ・カースルに訪れるときは、ぜひとも訪れていただきたいスポットです」とあります。
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聖マーガレット教会

現在は、建物の保存がされているものの、利用はされておらず、外観を見るだけです。見学者は、私達の他に先に来ていたピーターたちのようです。
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教会の入口に、ローンズリー牧師についてのパネルがひっそりと飾られています。

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お散歩中に見つけたタマフジウツギ(Orange Ball Tree)
黄金色のボールのようなオレンジの花をたくさん咲かせていました。
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ヤマヤグルマギク(Montane star thistle)
名前の通り高地に咲く花。

予定通り9時40分に到着し、ふたつのミッションを成功させ、10時30分に次の目的地であるアンブルサイドへ移動を開始しました。予定外だったのは天気だけ。絶対に晴と信じていたのに、これだけはどうしようもないことですけれどもね。この続きは次の旅行記のブログにて。最後までお読みいただきありがとうございました。

英国旅行記2018年 湖水地方 朝食後最初の目的地トラウトベックパーク農場へ

英国
10 /06 2019
英国 湖水地方に滞在し3日目の朝を迎えました。2日目の朝は、朝食リクエストを前日の夜までに出し忘れ慌てましたが、3日目はじっくりメニューを選んでリクエストしたので、朝から盛りだくさんです。
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ベーコン、マッシュルーム、ベイクドビーンズ、グリルトマト、スクランブルエッグ、ヨーグルト、ジュース、コーヒー、パン
パンは、ホワイトかもしくはブラウン、それともその両方のミックスと選択できました。

天気は今にも雨が降りだしそうな曇り空の中、最初の目的地のトラウトベックパーク農場へ向かいました。ボウネスの宿から車で約20分ほどでした。

この農場は、ビアトリクスが1923年、57歳の時に、敷地約1900エーカー(東京ドーム164個分)を取得し、湖水地方で最大級となる農場の地主となりました。

これまでは、ヒルトップ農場で農場経営のノウハウを学ぶ日々だったビアトリクス。そしてこの広大な敷地を得ることにより、彼女のそれまでの農場経営のキャリアを、さらなる高みへと引き上げた場所となりました。

大規模農場となると、これまでのやり方と同じでは通用しません。また平地ではなく気温差が激しい高原牧場の難しさ、牧羊夫も優秀な人材でなければ務まりません。ビアトリクスの遺骨を散骨したことで知られているトム・ストーリーは、トラウトベックパーク農場の牧羊夫として1926年に雇われ、その後17年間苦楽を共に過ごした仲間となりました。

私達は、このトラウトベックパーク農場こそが、彼女にとって農場経営をさらに面白くさせた、人生におけるターニングポイントのひとつでもあるように感じていたので、是非ともこの目でどのような場所なのか見ておきたいと思ったのです。

問題は場所でした。観光スポットではありませんので、農場近くで見学するのは不可能です。もしできるだけ近くで見たかったら、徒歩でフットパスを利用すれば、もう少し近くで見ることは可能のようでした。しかし、徒歩となると半日はかかりそうです。

不安と期待が入り混じった中、一度はそこに行くのを諦めましたが、「憧れの湖水地方をとことん堪能!北部10湖巡りツアー」というミニバスツアーで、カークストン峠に行く途中に、トラウトベックパーク農場が見える場所でバスを停めて、写真撮影することができたという情報を友人より聞きつけ、それもそのツアーを主催しているのは、私達が利用していたマウンテンゴート社でした。

こうして私達も無事に、カークストン峠に続く道路の途中にある路側帯にバスを停め、バスの乗り降りする際に十分注意するよう言われましたが、無事に高台より見ることができました。


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朝靄がたちこめるトラウトベックパーク農場

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手前に建ち並ぶ建物は、必要に応じてビアトリクスが増やしていった母屋となっているコテージ、羊飼いのための宿泊施設や、犬舎や恐らく納屋なども。

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円筒形の煙突、縦と横に仕切りのある窓もそのまま保存されているようです。

ビアトリクスは、ここでの農場経営が楽しく、「神秘的で静寂に満ち、ささやくようなこだまが聞こえる場所」としました。
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『妖精のキャラバン』ビアトリクス・ポター(著)久野暁子(訳)福音館書店(刊)より

石造りのコテージを描いた挿絵は、『妖精のキャラバン』に登場します。おはなしでは「日の当たる開けた牧草地は、とても気持ちがいいものです。薄暗い林の中にいた後ではなおのことです。牛や羊がのんびりと草を食み、子羊が飛び跳ねています。」と、この農場での様子を表現しました。

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建物の後ろにそびえるこんもりとした山は、「Tongue」と呼ばれる古北欧語の「tunga」が語源の言葉で、2つの谷の間にある卓状地(楯状地のうえに地層が重なる台地 テーブルランド)という意味です。母屋から一気に地形が盛り上がる様が、実際で見た方がよりリアルに伝わってきました。

カークストン峠へと向かう道路は、湖水地方の峠道の中でも1,2位を争うほどの標高差がある峠道なので、この農場はその手前にあり、かなりの高さより農場を見下ろしたことになります。

こうして短い時間でしたが、車で近づけるぎりぎりの場所で、トラウトベックパーク農場を見ることができました。

次に少し戻ることになりますが、私も初めて訪れるレイカースルへ向かいました。その道中、ビアトリクスが飼育に夢中になったギャロウェイ種の黒牛がいました。

主にスコットランドの低地特産種として飼育された角無し種で、南西部のギャロウェイに古い起源をもつ牛です。ビアトリクスは、弟のバートラムがスコットランドで農場経営していたこともあり、姿の美しさをもちろんのこと、痩せた土壌への対応力もあることから、ヒルトップ農場で飼育していた牛です。

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運転手のデレックが道端に車を停め、「ご覧、ギャロウェイだよ」と教えてくれたので、これがギャロウェイなんだと分かった次第です。

デレックが「moo, moo(モーモー)」と呼びかると、こっちを向いてくれました。お腹に白い腹巻しているのような模様がとても可愛いですね。バクに似てる?

弱い雨が降ったりやんだりの空模様は相変わらずでしたが、次の目的地レイカースルまで車で40分ほどでした。この続きは次の旅行記のブログにて。最後までお読みいただきありがとうございました。

英国旅行記2018年 湖水地方 ハウズ湖とユーツリー農場へ

英国
09 /27 2019
迷路のような楽しいホークスヘッドをぐるぐるとまわった後、車で30分ほどのところにあるハウズ湖(Tarn Hows)へ。

ハウズ湖の駐車場に到着した頃、空一面が厚い雲におおわれ、所々もやに包まれていました。駐車場の周りの木々からは、美しい鳥の鳴き声が聞こえ、辺りをよく見ると、餌かごがぶら下がり、これらを求めて鳥たちが集まっていました。
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チャフフィンチ(和名:ズアオアトリ)
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ナショナルトラストが所有するハウズ湖
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ここは、ビアトリクスが1929年に、モンク・コニストン領地と呼ばれる広大な地所(約4000エーカー)を取得した際、その地所にハウズ湖も含まれていました。

その後、地所の65%をナショナルトラストがビアトリクスより原価で買い取り、残りはナショナルトラストに遺贈されました。この地所は、ハウズ湖以外に、7つの農場、無数のコテージ、多くの採石場、広大な林地、コニストンの町まで続く開けた丘原を含みます。
ハウズ湖は、ビアトリクスの意志でもある景観をそのままの状態で保存することを頑なに守り続けているため、湖周辺は駐車場があるだけで、多くの観光客が訪れる観光地でありながら、景観を邪魔する建物は何一つありません。あるのは、駐車場にトイレがあるのみです。

「ターン・ハウズ(Tarn Hows)」という名前の由来は、古北欧語の小さな湖(Tarn)という意味と、小山(hows 古北欧語のhaugr)という意味の二つの言葉の組み合わせで、日本語で「ターン・ハウズ湖」と書くと、「湖ハウズ湖」と湖が重なるので、ターン・ハウズか、もしくはハウズ湖となります。

この湖は、19世紀に3つの小さな湖(Low、Middle、High)をせき止め、ひとつの大きな湖とした人口湖です。周囲にカラマツ林が植林され、他の湖と雰囲気が異なります。
この湖の美しさは、湖とカラマツの森と背景の山並みが一体となった景色で、駐車場側にある高台から天気が良ければパーフェクトな景色が見られます。
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私達は残念ながらこのような景色でした。山並みが雲に隠れてしまった分、湖の美しさが際立ちました。松林が美しい日本の兼六園に少しだけ雰囲気が似たところもあります。
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もし時間があれば湖を一周するのも楽しいかもしれません。散策用の遊歩道が完備されていて、1周2.4Kmです。手前の白く見えるのが散策用のコース。


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次に向かったのは、ユーツリー農場(Yew Tree Farm)です。

ここは、映画「ミス・ポター」(2006年公開)で、ヒルトップ農場として撮影されたロケ地です。日本でも映画公開以降、雑誌等の湖水地方特集で取り上げられ、日本からの観光客も増えているように思います。

ハウズ湖から車で15分ほどのところにありますが、車がないと行くのに不便な場所です。近くにミニバスが停車できる駐車場はないので、ほんの少し離れた場所から道路沿いを歩いて向かいました。
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映画にヒルトップ農場として登場したコテージ

ポターギャラリーでも紹介したBS朝日で放送された番組で、ディーン・フジオカさんがユーツリー農場にも訪れていました。ディーンさんも気になった存在感のあるコテージは、300年以上の歴史があると紹介されました。

コテージはB&Bとして宿泊できます。食事は朝食のみですが、近くに食事できるレストランもあると公式ホームページに記載されていました。


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ユーツリー農場は、1929年ビアトリクスが取得した、ハウズ湖を含むモンク・コニストン領地に含まれる7つの農場のひとつで、コテージの奥に見えるホルム山(Holme Fell)まで700エーカー(東京ドーム60個分)の広大な地所に、ハードウィック種の羊を育てています。

私達は、ユーツリー農場の観光情報が乏しく、行き当たりばったりでしたが、入口近くにあるコテージと、その向かいに建つコテージより大きな施設「紡績用の部屋(Spinning Gallery)」は、道路沿いから見るだけでなく、地所内に足を踏み入れて、建物外観のみ見学できました。

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紡績用の部屋(Spinning Gallery)

1900年初頭に建てられたこの施設は、ウールを乾かすために使用されましたが、ビアトリクスはこのような施設を保存する価値は大きいと考え、建物が老朽化した際も自費で補修に努めました。
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現在は「ユーツリー農場肉屋」としてオープンしています。
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雄鶏が「肉屋はこっち」と、案内してくれました。

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こうして、この日の観光も無事終わり、ホテルに戻った後、夕食へと出かけました。この日の食事は、日本からツアー会社に頼んで予約した「The Village Inn」です。

当初の旅の予定では、この日と次の日は河野先生のガイド付きで、各スポットを巡る予定でしたが、大事な約束があるということで午後からキャンセルとなりました。でもこの日の夕食は、ガイドのお礼を兼ねて先生の分も予約していたので夕食は是非一緒にとお願いしておりました。

しかし、店に入って再びトラブル発生!なんと先生の食事は、追加予約したのに、店側は「聞いていない」の一点張りです。

すぐさま現地のツアー担当者に連絡し、店側に確認してもらうも、これがすんなりOKとはならなくて、すったもんだした挙句ようやく解決しました。
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付け合わせ パンとオリーブ
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メイン料理 フィッシュ&チップス

なんとか落ち着きを取り戻し、ようやく食事がスタートしたのですが、今度は先生より、衝撃の告白が。。。

「明日のガイドだけど急にスコットランドに行くことになったからごめんね」
「えっえーーーー!」

なんということでしょう!
次の日の予定は、私も初めて行く箇所が多く、先生がいらっしゃるから大船に乗ったつもりでのんびり構えていたのですが、それ以降食事もあまり喉を通らず、特に心配だった「スケルギル農場でゲートが閉まっていたらどうすればいいのでしょうか」と質問したところ、「行けばなんとかなる」と一笑に付されました。

旅はハプニングの連続ですね!

という訳で英国に到着して2日目までの報告が終わりました。次回の英国旅行記は、3日目よりスタートします。最後までお読みいただきありがとうございました。

英国旅行記2018年 湖水地方 ホークスヘッド散策とビアトリクス・ポター・ギャラリーその2

英国
09 /03 2019
ヒルトップ農場のあるニアソーリーから、車で15分(徒歩約50分)ぐらいの場所にあるホークスヘッド(その1で紹介)に到着し、町の散策した後の続きです。

ホークスヘッドは、散策も楽しいし、ショッピングも楽しい。またカフェでゆっくりお茶するもの楽しい。でも散策やショッピングに夢中になっていると、ビアトリクス・ポター・ギャラリーは午後4時(受付は15時半)に閉館するので要注意です。

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ビアトリクス・ポター・ギャラリーの建物は、ビアトリクスの夫ウィリアム・ヒーリスが弁護士事務所として使用していた場所で、1987年にオフィスが空き家となり、ウィリアムの遺産手続きに基づき、建物の所有権がナショナル・トラストとなりました。その翌年の1988年に、博物館&ギャラリーとしてオープンし、彼女の500点を超える原画を展示するスペースとなりました。

そもそもウィリアムとの出会いは、ビアトリクスがヒルトップ農場を購入した3年後の1908年、土地購入に関して助言してもらうためこの弁護士事務所を訪れたのがきっかけでした。そしてその出会いから5年後の1913年、ウィリアムとビアトリクスは、ロンドンの教会で結婚式を挙げました。

現在ギャラリーがある建物の受付部分は、前回の英国旅行記ブログで紹介したとおり『パイがふたつあったおはなし』でタビタおくさんの雑貨屋として描かれた場所です。そしてさらにその隣、ギャラリーではない方の建物「ベンドorバンプコテージ(Bend or Bump Cottage)」は、ウィリアムの父と父の兄である叔父さんが、ホークスヘッドに借りた初めての事務所でした。
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ベンドorバンプコテージ(Bend or Bump Cottage)
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ビアトリクス・ポター・ギャラリー 入場料 大人 6.8ポンド

入場料を支払う際、団体料金の人数条件(8名以上)は満たしていたので、11名で料金1人6ポンドで入場できると思ったら、「団体ではなく、個人料金」ということで受け付けてもらえませんでした。日本から出発間近に、「団体で入場する際は、大概の施設は事前に電話で予約が必要になる」と連絡が入り、ヒルトップ農場は前日に団体予約コードを受け取ったので入場できましたが、まさかほとんどの施設で事前予約が必要だったとは!!

今回の場合は、個人料金1人6.8ポンドを支払えば、全員一緒に入場するのは問題なかったので、ギャラリーに無事入ることができました。

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受付のカウンターに置かれた天秤ばかり。『「ジンジャーとピクルズや」のおはなし』に描かれたもの。

『「ジンジャーとピクルズや」のおはなし』に描かれた天秤ばかり。裏見返しにこの秤の全体像が描かれていて、見れば見るほど描かれたそのものというのが分かります。

受付を通り抜け次の小さなフロアで、別のスタッフによるカメラ撮影に関する注意がありました。作品に近づきすぎないことや、フラッシュ撮影は禁止など。

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ギャラリーは2階で、1階はウィリアムが弁護士事務所として働いていた場所を再現し、ビアトリクスの写真や手紙を展示しています。展示されている家具は、その当時使用されていたものや、もしくは再現されたものだそうです。
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狭く急な階段を2階へ

2階は、天井は低いものの広々としたスペースにビアトリクスが描いた絵本の原画が飾られています。2016年のビアトリクス・ポター生誕150周年記念として、日本で大規模原画展が開催されましたが、展示された原画はここからやってきました。この時に展示された200点ほどの作品は、今後4、50年休ませる必要があるという話もあったので、当分見ることはできないかもしれません。

BS朝日で放送された「ディーン・フジオカ 初のイギリス旅 美しき湖水地方ピーターラビットの世界を訪ねる」で、このギャラリーを訪れたディーンさんが原画をご覧になり、「色の使い方がすごい。その景色がそこにあるみたいに描いている。ファンタジーだけど現実の世界観がそこにある」と感想を述べられていました。

ここはビアトリクスが絵本に描いたオリジナル作品が常時展示されている唯一の場所で、私達ビアトリクスファンにとってはヒルトップ農場がビアトリクスが愛した景色や、好んだアンティークな品々を見ることができる場所とするならば、彼女が愛した湖水地方の景色を物語の挿絵に描き、キャラクターたちが今に動き出しそうな躍動感あふれる作品の生の姿を見ることができる場所なのです。

最初に紹介しましたが、このギャラリーが所蔵するビアトリクスの作品は500点余りで、その内訳は『ピーターラビットのおはなし』、『グロースターの仕たて屋』、『フロプシーのこどもたち』を除く他すべてのおはなしの原画や、彼女の書いた手紙や写真、絵本の挿絵の背景として描いたスケッチ作品も多数あります。

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今回は、『こぶたのピグリン・ブランドのおはなし』、
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『あひるのジマイマのおはなし』、
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『ひげのサムエルのおはなし』、
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『「ジンジャーとピクルズや」のおはなし』などが展示されていました。展示はケースの中に2枚がセットなり、作品の下にキャプションが添えられ、さらに下には訪れたお子さんが書いたのか、手書きのラベルが貼り付けてありました。

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そして最も多くの原画が展示されていたのは、2018年に出版100周年を迎えた『まちねずみジョニーのおはなし』でした。他のおはなしは2点から多くても4点の中、こちらは10点展示されていました。
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『まちねずみジョニーのおはなし』より、野菜畑で生まれたチミー・ウィリー

ギャラリー内の室内は暗く、間接照明がケースのガラスに反射し、上手に撮影することができませんが、水彩画作品は光に弱く作品に与えるダメージを最大限減らさなければいけないので、今後100年、200年と保つためには致し方ありません。こうして見られるだけでも幸せ者です。

ギャラリーは原画の展示だけでなく、毎年異なる企画展を開催しています。こうした企画展を通して、ビアトリクスの偉業について知ることができる場所でもあります。今年はビアトリクスが尽力した地域看護婦協会について紹介されていました。

ビアトリクスは地域の看護師、それも家庭や地域の人々の看護を向上させる「クイーンズナース(Queen's Nurse)」が必要と考え、これらを実現するために奔走しました。
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これらの活動の中心となって行動した彼女は、1919年、ホークスヘッド地域看護協会より「クイーンズナース」として初めて訪問看護が実現しました。こちらはクイーンズナースより、ビアトリクスに宛てたポストカードと、クイーンズナースのバッヂと共に、『妖精のキャラバン』より、朝が遅いルイーザがベッドで寝ている挿絵が紹介されていました。訪問看護の紹介だけに、ベッドで寝ている挿絵が相応しい?!
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クイーンズナースは、地域医療サービスと助産術で活躍し、ビアトリクスは資金援助だけでなく、看護を必要としている人の情報、看護師の住居や移動の為の車なども提供していた。こちらは、『「ジンジャーとピクルズや」のおはなし』で、やまねのジョンさんがベッドで寝ている挿絵と一緒にこれらエピソードが紹介されていました。
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ビアトリクスの肖像画とマントルピース。ディスプレイされていたのは、麻のロープで作ったハードウィック種の羊。
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材料が用意されていて、自由に作ってお土産にしても良かったみたいですが、不器用な私には難しそうでした。

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天井が低いのは、2階建ての建物と思われたさらに上に屋根裏部屋があるためです。さらに上に続く階段は立ち入り禁止。

上がってきた階段とは違う別の階段で1階におりると、そこはこじんまりとしたショップでした。ヒルトップ農場のショップをさらにこじんまりした感じのショップです。
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『まちねずみジョニーのおはなし』出版100周年の記念本が、表紙に描かれたまちねずみジョニーが持つブリーフケース風ボックスにディスプレイされています。野菜が入ったバスケットではありませんが、チミーも眠りこけていました(笑)。この表紙に描かれたまちねずみジョニーは、ホークスヘッドに住んでいた、夫ウィリアムの親友パーソン医師がモデルで、二人でよくゴルフをしていたんだとか。なので、もう片方の手にはゴルフバッグが握られているのですね。

こうして私達は、午前中にヒルトップ農場を見学し、午後からビアトリクス・ポター・ギャラリーも見学することができました。なんて贅沢な一日なんでしょう。ホークスヘッドでたっぷり時間を取っていたのですが、この町に到着した時に老人に声をかけられた通り、段々と雲行きが怪しくなり今にも降りだしそうでした。

全員揃ったので、次の目的ハウズ湖へ。今回の旅は本当に盛りだくさんで、一日で頑張ればこんなにまわれるということが分かったという旅でもあります。この続きは次の旅行記のブログにて。最後までお読みいただきありがとうございました。

英国旅行記2018年 湖水地方 ホークスヘッド散策とビアトリクス・ポター・ギャラリーその1

英国
08 /01 2019
ニアソーリーからエスウェイト湖を経て、ホークスヘッドに到着したのは、午後3時過ぎでした。ホークスヘッドの位置は、エスウェイト湖の北側、ニアソーリーより車で15分(徒歩約50分)ぐらいです。

ホークスヘッド(Hawkshead)という名前の由来は、その昔まだ台地に氷河があった頃、「Haukr」という名前の古北欧人が材木を組み立て住み始めたことに由来します。

その後、湖水地方に鉄道が敷かれ、ウィンダミアとボウネスが急激に発展するまでは、ウール産業の中心地として、ここホークスヘッドに人々が集まり繁栄しました。

現在は、英国を代表するロマン派詩人ウィリアム・ワーズワースが通っていた学校があること、そしてビアトリクスが『まちねずみジョニーのおはなし』で挿絵に描いたことや、彼女の原画500点以上を有するギャラリーがあることで、世界中から観光客が訪れます。

村のメインストリートはもちろんのこと、通路は狭く入り組んでいて、まるで迷路のようです。車は、村の南にある駐車場に停め、許可車以外は通行できません。私達も駐車場から集団で移動し、まずはひと通り場所を説明しようとしたところ、ひとりの老人に呼び止められました。

「天気は良いように見えても突然降りだすから気を付けなさい」と。

確かに朝の爽やかな天気と比較して、空一面が雲に覆われていました。とてもご親切な方に「ありがとう」とお礼を伝え、散策が始まりました。
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メインストリートの左側 ワーズワースが通った旧グラマースクール(白い建物)
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ビアトリクス・ポターギャラリーはこちらと示す看板
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『まちねずみジョニーのおはなし』の背景に描かれたアーチウェイ

『まちねずみジョニーのおはなし』で、ニアソーリーから届いたチミーが忍び込んだ野菜カゴを受け取った住人が住んでいた家は、2003年訪れた際はカフェでしたが、「Relish」という調味料やジャムなど販売するショップに変わっていました。
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ビアトリクス・ポター・ギャラリーの裏通り。裏通りは昔のままの玉石舗装。

足元である地面に注目すると、ビアトリクスが描いた頃は舗道一面に玉石が埋められ、人や馬の通行で舗装が痛まない工夫がされていましたが、そんな以前の玉石舗装がメインストリートでは歩道の一部に、また裏通りは玉石舗装のまま残されています。

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変わったといえば、以前はなかったピーターラビット専門店がホークスヘッドにオープンしたこと。こちらはボウネスと同じ専門店で、店員さんはボウネス店よりも親切で、気前よくピーターが描かれたサービス用のビニール袋を分けてくださいました。
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このショップで購入したビアトリクス・ポター協会の会員しか購入できないグリーティングカード 3種類
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ビアトリクスの聖地の解説が地図と共に紹介されているレナードカード(日本語翻訳 A5サイズ)

日本ではあまり知られていないレナードカードですが、ヨーロッパなどではカードとして土産用に、教材としても利用されたり、美術館や書店などでも販売されているそうです。私がここで購入したのは、「ビアトリクス・ポターのニアソーリーとヒルトップ(写真上)」、「ビアトリクス・ポターの湖水地方の暮らしぶり」、「ビアトリクス・ポターの湖水地方水彩による風景画」の3種類。これらがセール品として見切り商品の中にありました。こんな素敵なカードが売れ残ってしまったなんてね。きっと私が訪れるのを待っていてくれたのだと思います。
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『妖精のキャラバン』で、短毛種のテンジクネズミに、毛生え薬を持ってやってくるネズミのラットンとスクラッチ。マーマレードのマーケット広場にみんなが集まります。
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『妖精のキャラバン』で、タッペニーの住む家。こちらもドアの上部の形が同じで、挿絵に描かれた通り、通り抜けのアーチウェイ(赤い矢印)のそばにある家。
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この赤い矢印のアーチウェイは、『パイがふたつあったおはなし』で、ダッチェスとリビーがすれ違うもののおじぎをするだけで話をしなかったという場所。ホークスヘッドのメインストリートの裏にあるアーチウェイ。
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そしてそのアーチウェイから、リビーと同じ方向に進んでいくと、正面にビアトリクス・ポター・ギャラリーがあり、入り口部分は『パイがふたつあったおはなし』でタビタおくさんの雑貨屋として描かれました。
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ビアトリクス・ポター・ギャラリーの斜め向かいにある建物は、『妖精のキャラバン』の19章でネココの店(Misses Pussy-Cats)として描かれた場所。建物の2階が1階より張り出していることを「オーバーハング(overhang)」といい、このような歴史的に興味深い建築物がホークスヘッドだけで38棟もあり、その多くは17世紀から18世紀の建物です。
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マーケット広場から高台へ登ったところにあるセント・マイルズ教会(St. Michael's Parish Church)。15世紀に建てられたもので、最も古い部分ベルが設置されているタワーは改装中でした。
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高台にある教会より見下ろしたホークスヘッドの家々。湖水地方でよく見られるスレートは、屋根部分のみで、漆喰の白い壁でおおわれた家々が、2階部分で横とつながりアーチウェイという構造になっています。

グルグルと同じところを回っていると、可愛い雑貨屋だったり、カフェだったり、家の軒下からぶら下がった花々を眺めたり、とても楽しい散策になること間違いないでしょう。そしてなんとなく見たことあると思ったら、そこは絵本で見た世界そのものです。

さて、ビアトリクス・ポター・ギャラリーの開館時間は午後4時までなので、そろそろギャラリーに向かいましょう。この続きは次の旅行記のブログにて。最後までお読みいただきありがとうございました。

英国旅行記2018年 湖水地方 ジェレミー・フィッシャーの故郷、エスウェイト湖へ

英国
07 /18 2019
ニアソーリーの散策を終え、ツアーバスの待つヒルトップ農場前にあるバス停に集合し、次の目的地であるエスウェイト湖へ。バスに乗り込んで5分も経たない内にエスウェイト湖の駐車場へ到着。
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エスウェイト湖 この写真はニアソーリー散策中に撮影したもの。

エスウェイト(Esthwaite)湖の名前の由来である「~thwaite」という語句は、古北欧語の「thveilt」に由来し、牧草地のために森を開拓した土地のことを意味します。その語源どおり、エスウェイト湖の東側は緑豊かな牧草地が広がります。


グーグルマップでエスウェイト湖の位置を確認しますと、東側に湖水地方最大の湖 ウィンダミア湖(14.8平方キロ)があり、西側に第5位の大きさのコニストン湖(4.0平方キロ)があり、その間に挟まれた小さな湖がエスウェイト湖(1.1平方キロ)です。
(地図を拡大マーク+を何度か押していただくとエスウェイトウォーター(エスウェイト湖)の文字が表示されます)

ちなみに湖水地方の中で16ある大きな湖の内、11位がエスウェイト湖です。大きな湖に挟まれているので小さなと紹介しましたが、ウィンダミア湖の北にあるグラスミア湖(0.6平方キロ)やライダル湖(0.3平方キロ)より大きな湖です。また、「湖水地方は、大小約500の湖が点在する」と紹介されますが、残りは小さな湖で、前回ご紹介したモスエクルス湖もその小さなひとつです。

ニアソーリーよりエスウェイト湖までは、徒歩約20分(800m)ぐらいの距離です。途中、前回の英国旅行の記事「モスエクルス湖へその2」で紹介した、『こぶたのピグリン・ブランドのおはなし』に描かれた三叉路を通り過ぎ、その先に駐車場があります。

河野先生より、「ビアトリクスのボードがあるよ」とお聞きし、私もその場で一緒にいて、その事を聞いていたら「場所はどのあたりですか?」と質問できたのですが、見つけることはできませんでした。後でよく調べたら、「ビアトリクス・ポター・ウォーク」というのがあり、ニアソーリーからエスウェイト湖のビジターセンターまでの湖畔沿いのトレイルに、ビアトリクスのストーリーボードが設置されているとか。

また駐車場の先にある「ビジターセンター」のギャラリーに、ビアトリクスの作品をを紹介する展示コーナーがあったとか。「ビアトリクスに関連するボードがある」ということが分かっただけでも嬉しいのですが、行くことができなくて残念でした。

「ビアトリクスのボードウォーク」について紹介しているオフィシャルサイト:

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駐車場の案内ボードにも「ビアトリクス・ポター・ウォーク」と案内がありました。ここに最大のヒントがあったのですけれどもね(^^;

ビアトリクスは、16歳の時に初めて湖水地方に避暑で滞在し、ニアソーリーやエスウェイト湖の周囲を馬車で一周しました。その時の様子を後の日記で、「山を背景にした牧歌的な風景の方が好きだ。世界一美しい湖はエスウェイト湖だと思う」と書いています。

この湖は、ウィンダミア湖のようにウォータースポーツの内、釣りのみ許可されている湖のため、水上バイクなどの騒音は一切ありません。また、観光ツアーのコースには含まれないため、もちろんバスで通り過ぎることはありますが、立ち寄ることはほぼないので観光客もまばらでとても静かな湖です。
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また釣りする人にとってはパラダイスのような湖で、湖北側エリアが広い浅瀬と水深の深い地形が混在し、特に絶好の釣り場だそうです。釣れる魚は、チャマス(brown trout)で、冬はカワカマス(pike)など。ジェレミー・フィッシャーがパクッと飲み込まれた魚も、巨大なマスで、ジェレミーは「カワカマスでなくて良かった」とあります。
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そう、このエスウェイト湖は、『ジェレミー・フィッシャーどんのおはなし』の舞台であり、葦(reed)を棹(さお pole)にして、スイレンの葉のボートに乗り釣りします。駐車場からはスイレンの葉は見れませんが、葦が生い茂っている様子は確認できました。そして実際に大きなマスが釣れることで有名です。
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ジェレミーの姿は見えませんが、葦の隙間をカモが餌を探していました。

おはなしに描かれた通り、この湖は水生植物が豊富で、そこに水生昆虫が集まり、カエルやイモリなどの両生類が、そして水辺の鳥たちが餌を求めてやってきます。これらの生態系を支えるエスウェイト湖は、湖水地方でも有数な栄養分を含む水質で、多種多様な野生生物を維持する貴重な湖となっています。

私達は湖を背景に全員揃って記念撮影をした後、迷路のように楽しい町ホークスヘッドへ移動しました。この続きは次のブログにて。最後までお読みいただきありがとうございました。

ラピータ

ピーターラビットの生みの親ビアトリクス・ポターの愛好家で、作品について、開催されたピーターラビットのイベントやグッズ紹介、ピーターラビットの故郷英国について紹介するホームページ「ラピータの部屋」のブログです。
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