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新宿小田急百貨店「STORY STORY」併設カフェにて、ピーターラビットのイベント「Peter Rabbit Story Cafe」に参加 & 「小江戸 川越」散歩

ピーターラビットイベント&報告
05 /16 2019
現在開催中のイベント「Peter Rabbit Story Cafe」←(こちらをクリックしていただけると、イベント詳細について書かれた公式ページをご覧いただけます。)
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場所は、小田急百貨店新宿本館10階にある「Story Story」の併設カフェです。期間限定で、「ピーターラビット・シリーズ」をテーマにしたオリジナルメニューが提供されます。
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マグレガーさんの野菜プレート(ミネストローネ付)
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ジェレミー・フィッシャーどんのちょうちょサンド(オニオンリング付)
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森の黒イチゴアイスティ
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ミセス・ラビットのカモミール・ミルクティ

私は野菜プレートをいただきました。野菜がたっぷりで、ミネストローネはゴロゴロ野菜で美味しかったのですが、なかなか料理が運ばれず、熱々のミネストローネを飲みたかったのに、完全に冷めていたのがちょっぴり残念でした。

メニューをひとつ頼むと、オリジナルコースター3種類の内どれかひとつもらえます。野菜プレートとカモミールティを頼んだので、コースター2つ(ピーターとジマイマ)もらえました。

店内も、いたるところにピーターラビットとその仲間たちのイラストなどで埋め尽くされています。
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英国のパブの雰囲気が漂う丸型吊り看板
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この看板がとっても素敵でした。
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メニュー受付カウンターの真上のボード
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吊り戸棚の上にもピーターラビットの世界
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ブックカフェなので一人静かに読書したい方が多くカフェ内はどちらかというと
静かな雰囲気です。
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雑貨販売コーナーのピーターラビット
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文具コーナーは、クリアファイルや、1日1ページの368日日記もありました。
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ピーターラビット関連書籍も一カ所にまとめられています。小さいお子様向けのお遊び絵本から、河野先生が執筆された書籍に、大人気の塗り絵まで。


この日は、新宿から川越まで足を運び、「小江戸 川越」を散歩しました。城下町として栄えた江戸の風情が残る蔵を保存しつつ、それぞれがショップを経営していて、観光客にも人気だそうです。
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こちらはネオ・ルネサンス様式の建物で、現在は「埼玉りそな銀行」です。
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高さ16mの木造3層やぐらの「時の鐘」は、散策コースの中心に位置し人気スポットだそうです。
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和風の「スターバックス」店内奥に日本庭園があり、庭園を眺めながら休憩できます。
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小江戸おさつ庵のインスタ映えで大人気の「おさつチップ」は、10種類のディップソースが選べて、飽きさせない美味しさです。

川越にこのような観光スポットがあるなんて全く知りませんでした。何度も来たことがあるという友人が案内してくれて、川越名物の大人気スイートポテト「べにあかくん」もお土産に購入することができました。

最近は都会に出かける機会がなく、交通系ICカードの「Suica」を長期間未使用にしていたところ、なんと改札でエラーになってしまいました。未使用が長く続いたカードは使用できなくなるとか。新宿駅で駅員さんも数名いたため、すぐに使用可にしてもらうことができましたが、こんなことがあるんですね。これも知らなかった。

友人のおかげで新宿のイベントを堪能し、川越散歩も楽しむことができました。ありがとうございました。現在開催中のピーターラビットのイベント報告&おまけの川越散策は以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。

東北車中泊旅行その6 山形うさぎ巡りその4酒田市美術館で開催された「ピーターラビットの世界展」へ

ピーターラビットイベント&報告
05 /13 2019
東北車中泊旅行2日目は、一番楽しみにしていた蔵王山のお釜が、凍結によりゲート閉鎖となったため見損ね、どうなることやらと思いましたが、おまけのつもりだったうさぎ巡りがメインとなり楽しい1日となりました。

この日の最後に巡ったのは、山形県酒田市にある酒田市美術館でした。酒田市は、日本海側にある街で、移動距離は128キロ、2時間半のドライブです。最上川沿いの国道を山形自動車道のインターチェンジに向けてドライブ中に、何やら沿道に人だかりができていて、同じ方向を向いて何かを待っている様子。

私達は反対車線を走行していたのですが、テレビやラジオの中継車も出ていて、
私「何かあったのかな?」
主人「マラソンかな」
私「まさかぁ~(笑)」

それからしばらくして本当にマラソンランナーが走ってきました。後で調べたら山形市町村同士が競う「山形県縦断駅伝」がゴールデンウィーク中に開催されていました。

私はびっくりして主人に「どうしてわかったん??」と聞くと、「沿道で待っている人が1点見つめているのはマラソンぐらいでしょ」と。

ランナーの後方は車列の長い列、どうやら一般車もその中に紛れ込んでいるみたいで、大渋滞していました。あの列に突入していたら、私達も美術館の閉館時間に間に合わなかったかもしれません。反対車線で良かった!
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酒田市美術館 午後3時過ぎに到着
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広大な庭が広がり、敷地内より鳥海山(標高2236m)が見えます。富士山に少し似た山で、日本海が近づくにつれひと際目立った山でした。
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ビアトリクス・ポター生誕150周年記念「ピーターラビットの世界展」
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入館した先にまずはグッズ売り場(ショップ内の販売されている商品の撮影は禁止でした)
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ビアトリクス・ポター生誕150周年とありますとおり、2016年札幌三越で開催されたのを皮切りに、新潟三越、新宿タカシマヤ、松山三越、秋田県立美術館と経て、4月20日より酒田市美術館で開催となりました。
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館内受付より美術館奥へと進むアプローチは、辻丸純一先生が撮影された英国・湖水地方の風景写真が展示され、湖水地方の美しい景色を切り取ったその世界観に引き込まれます。

館内はゴールデンウィーク期間中とは思えないぐらい、とても静かでゆったりとビアトリクスとその作品を堪能することができました。時折、小さいお子さんがやってくるのですが、お子さんも楽しめるよう映像コーナーも用意されていて、様々なキャラクターたちが次から次へと飛び出してくる映像を眺めていました。
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実は私も友人と一緒に協力させていただき、本名でパネルも展示されています。主人が「パネルと一緒に記念撮影すればよかったね」と言ってくれて、こんな機会は滅多にないことだから一生の思い出になったかしら。後で思いついたので残念ながら撮影できませんでした。
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こちらが友人のご協力で出品している貴重書籍と、
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展示させてもらっているグッズ
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生誕150周年をお祝いして英国で発売された記念グッズ
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展示スペースは細かく分かれていて、中央にモミの木の家とピーターラビットの家族たちのジオラマがあり、
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その周りにキルト作家斉藤詠子先生と仲間たちの作品が展示されていました。
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また、さらに奥の小さな展示スペースは、日本の伝統工芸作家やメーカーとコラボしたピーターラビット工芸品の展示され、こちらは佐藤織物(株)の西陣織 京友禅の作品です。
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日本で刊行された書籍の内、昭和30年代に次々と発売された紙芝居、全12枚が展示されていました。
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併設されたカフェで「ピーターラビット世界展」開催記念限定メニュー「キャロットケーキ」が、1日10名限定とありました。時間は午後4時過ぎていましたが、ラッキーなことにまだ残っていたので食べることができました。

「ピーターラビット世界展」は、秋田の次の開催地が山形県酒田市で開催と聞き、行くことは叶わないと思っていたのですが、東北に旅行することが決まり、酒田市まで足を延ばすことができて本当にラッキーでした。

雄大な鳥海山の眺めと、ゆったりとした時間が流れる素晴らしい美術館でした。開催期間は5月26日までです。グッズ売り場までは自由に出入りすることができ、観覧料は一般900円です。私が執筆したパネルもぜひチェックしてくださいね。

閉館時間ぎりぎりまでピーターの世界を楽しんで、2日目の車中泊する道の駅「庄内みかわ」へ。続きはその7のブログにて。最後までお読みいただきありがとうございました。

開館13周年記念講演「古英語で読む『ピーターラビットのおはなし』と英語の歴史」のレポート

ピーターラビットイベント&報告
04 /25 2019
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大東文化大学ビアトリクス・ポター資料館が、開館13周年を迎え、4月14日に記念講演が開催されました。

講演会の講師は、大東文化大学 文学部英米文学科 教授 網代敦先生です。先生は、古英語のスペシャリストで、執筆されている論文も数多く、冒頭の挨拶で資料館館長の河野先生より、「古英語の第一人者」とご紹介がありました。

この講演に参加する前、「古英語」とは、「言葉の成り立ち」であり、「語源」であるという認識でした。例えば、ビアトリクスの聖地である英国 湖水地方にある「ニア・ソーリー(Near Sawrey)」という地名の「ソーリー(Sawrey)」は、古英語の「岸辺の葦(アシ)」という語源よりこの地名となったという説。

ニア・ソーリーにあるエスウェイト湖に、葉がのこぎり状になった葦が生えていたことから、このような地名となったのでしょうかと想像します。

それから今回の講演会は「古英語」だけでしたが、ヴァイキング時代に英国北部に住みついた人たちが使用した「古北欧語(古ノルド語)」が語源である言葉も数多く残されていて、先程の「ソーリー(Sawrey)」は、古北欧語の「saurr」から「ぬかるんだ土地(muddy place)」という意味が語源という説もあります。

言葉の語源は、諸説あり、調べれば調べるほど沼地にはまるかの如く、時間があっという間に過ぎてしまいます。

英国 湖水地方は、古英語や古北欧語を語源とする言葉が数多く存在し、そういった言葉の使われ方を知っていると、同じ湖でも大きさにより使われる言葉が違うことに気がづきます。

例えば、大きな湖を示す言葉に、古英語が語源の「ミア(mere)」が使用され、小さな湖や池を示す言葉に、古北欧語が語源の「tjqrn」が語源でそれが現在の「ターン(tarn)」になったように。

こうした言葉の意味を踏まえて、湖水地方最大の湖、ウィンダミア湖にはミアが使われているので大きな湖ということになります。

そしてビアトリクスが夫ヒーリスと散歩を楽しんだ湖、モス・エクルス湖は、本当は「Moss Ecless Tarn」という名前で、日本語訳で語源の意味も含めると「モス・エクルス小さな湖」となりますが、地名に小さなと入れる訳にもいかず「モス・エクルス湖」と、どちらも同じ「湖」と表現されますが、現地の人たちは「mere」と「tarn」で大きさの違いが分かります。

説明が下手すぎますが、ニア・ソーリーの名前の由来や、湖の大小で名前が相違することなど、調べれば調べるほど沼地に入り込むかのように深みにはまってしまう意味が少しは伝わったでしょうか?そして段々と楽しくなってきませんか?

ここから本題の講演会ですが、私の期待は見事なまでにいい意味で裏切られました。

網代先生は、冒頭「ベオウルフ」を朗読してくださいました。先生は最初小さな声だったのですが、「ベオウルフ」の朗読が始まった途端、息がとまるほどの衝撃というか、その素晴らしい言葉の音色のような調べに聞きほれてしまったんです。まさしく目がハートになっていたと思います。

なんという心地好い、優しい響きだろう。これが言葉の魔力というものだろうか?とさえ感じました。

「ベオウルフ」は8世紀ぐらいの詩で、私も読みたい、読めるようになりたいと心の底より思いました。そのことを最後に質問したら、「ぜひ大東文化大学に勉強しに来てください」というオチがつきましたが(笑)そりゃそーだ!

言葉の語源?
そんな難しいこと知らなくても、朗読された古代人同志がコミュニケーションで使われた言葉の魅力に叶うものがあるでしょうか?本当に良い意味で裏切られ、すっかり古英語の魅力にはまりそうです。

また「ベオウルフ」の朗読を聞き、あるシーンがよみがえりました。

ジブリ映画の「天空の城ラピュタ」で、シータがピンチの時に唱えた呪文「リーテ・ラトバリタ・ウルフ アリアロス・バル・ネトリール」という言葉の響きが、古英語に少しだけ似ていたようにも感じました。

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前回紹介した古英語の『ピーターラビットのおはなし』の表紙に書かれた、作者ビアトリクス・ポターの部分に使用された文字(書籍表紙の一番上)は、ルーン文字で、ヨーロッパ大陸で古代ゲルマン人が用いた言葉で古英語の表記に使われた文字だそう。

さて、本文に入る前に、どうしても古英語に翻訳できない言葉として外来語があり、ラテン語以外の外来語は古英語にはないため、「ラビット rabbit」という外来語は、「ノウサギ hare」に置き換え、古英語の「hara」と工夫されている部分の解説がありました。

また、名前の翻訳の工夫として、フロプシーは「耳をパタパタするflop」から、ウサギの耳を連想する「しなやかな、曲がりやすい」という言葉が使われていたり、モプシーは「少女、幼女 mop」から、はつらつとしたイメージ「植物の小さな新芽」という言葉が使われ、カトンテールは「ふさふさしている尻尾」という言葉が使われいるそうです。

(古英語表記で書きたいのですが、ルーン文字に変換できません)

これらを踏まえて、古英語の『ピーターラビットのおはなし』の最初の部分を古英語で朗読してくださいましたが、これもまた音楽のような、心地よい響きで、この心地よさはどこから来るのだろうと思いましたら、参加者の方がご親切にも「同じ音がいくつも使われ、頭韻(力強い感じ)、脚韻(柔らかい感じ)が耳に心地良いからですよ」と教えてくださいました。なんてお優しい~ありがとうございました。

「なるほど~!」って、分かったんかい!!!いえ、全く分かりません(笑)

この後、語源についての解説があり、古英語の複合語についてはクイズ形式で解説してくださいました。かなり頭を使わなければ思いつかない問題でしたが、こうして楽しく解説していただけると難しい内容が面白く楽しかった。

最後に、表紙に描かれた挿絵についての解説がとても興味深く、これと全く同じ挿絵が中世ヨーロッパの写本に描かれていたのを見つけてくださいました。

同じ画像がないものかネットで調べましたら、以下のリンク記事をクリックして、最初に出てくる画像をクリックして2枚目にあります。

リンク:
ニュースサイトCNNの記事(2015/6/15)
中世のいたずら書きに見るユーモアのセンス
http://edition.cnn.com/style/article/medieval-subversive-art/index.html

うさぎのイメージは「臆病」で、人や猟犬に追われ逃げ惑うという部分より、多くの人がこのように感じることからですが、しかしこのイメージを逆転させることで、人々が奮起し、強い者に対するあらがい、しっぺ返しを面白いと感じる。

このようなウサギが強き剣士となり、立ち向かう姿が、中世の写本の周辺部に描かれ、それが今回の表紙に採用されたようです。

これで私の謎だった部分が解決し、そして古英語の旋律を奏でるかのような不思議な音の魅力にすっかり魅了され、癒された講演でした。本当に楽しかった。できることならば、もう一度講演を受けたいです。でもそれは大学に来て下さいという先生のご要望に応えなくてはいけませんけどね。すっかりオチがついたところで、講演会のレポートとさせていただきます。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

ビアトリクス・ポター資料館 クリスマス特別企画展「ビアトリクス・ポターと湖水地方」

ピーターラビットイベント&報告
12 /11 2018

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大東文化大学ビアトリクス・ポター資料館の開館12周年記念クリスマス特別企画展「ピーターラビットの生みの親 ビアトリクス・ポターと湖水地方」に行ってきました。


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第3展示室の展示と、



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クリスマス特別企画展に参加協力するようになってから6年目を迎え、今年は切手コレクションを展示しました。「ビアトリクス・ポター・シリーズの記念切手」と題して、一番最初に採用された1979年英国ロイヤルメールより発行された記念切手から、最新の生誕150周年記念切手まで、もちろん日本の切手も余すことなく紹介しています。


展示は、切手の新旧の比較ができるようになっていて、それぞれの切手についてファイルに詳しくまとめてあるので、そちらもよろしかったらお手にとってご覧ください。



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いつもは研修室の隅に設置されている、ニアソーリー村にあるポストを模してスタッフの皆さんが製作されたアンケート用紙入れのポストは、展示物が切手ということでいつもとは違う位置で目立つよう置かれています。


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研修室


  

「ビアトリクス・ポターと湖水地方」の紹介は、資料館のみなさんと行った英国・湖水地方の各地と、それぞれのおはなしに描かれた場面が紹介されています。とてもマニアックな場所から、ビアトリクスと同じ立ち位置にこだわって撮影した写真などなど、資料館の方々から裏話(車が邪魔でうんたらかんたら)を伺うも良し、楽しいひと時をお過ごしください。

(資料館内の撮影は特別な許可をいただき撮影してます。ご了承ください。)



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ご挨拶パネルに一緒に旅行したメンバー(私は一番左)の写真が採用されました。


ビアトリクス・ポター資料館は、埼玉県こども動物自然公園内にあるのですが、冬は寒くて動物たちも縮こまっているかと思いきや、資料館近くの山羊はいつも元気で大きな声で出迎えてくれます。また広い園内を散策しながら奥へと進むと「カピバラ温泉(14時~16時)」に浸かるカピバラたちが見られます。



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毎年、クリスマスの時期になると資料館の前に飾られる大きなクリスマスツリーですが、こちらは今年で見納めだそうです。



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玄関扉のリースは、スタッフの皆さんの手作りで、資料館前のガーデンにある植物だけで作られたとか。とっても立派な見応えあるリースです。本場英国にあるヒルトップハウスの玄関扉と同じドアノッカーに吊り下げてあります。



18xmas04.jpg 資料館に行く際、悩むのがランチの場所ですが、待ち合わせ場所を高坂駅ではなく、ひとつ離れた東松山駅に変更したところ、「ピッツェリアペルトッティ」というイタリアンなお店があり、味よし、量よし、価格も安くてよしと大満足でお勧めでした。


クリスマス特別企画展は12月27日まで。詳細は資料館のホームページで確認できます。

ピーターラビットの絵本の世界 in白樺湖

ピーターラビットイベント&報告
08 /24 2018
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ピーターラビットの絵本の世界 in白樺湖(←イベント詳細は公式ページで確認)

お盆休みを利用して乗鞍岳に行くという計画が持ち上がった時、グットタイミングで白樺湖でイベントが開催されているから立ち寄ろうと行ってきました。

中央高速道路を諏訪南ICで降り、白樺湖までは順調にドライブできたのに、イベントが開催されている白樺リゾートのレイクサイドプラザは駐車場待ちの車で渋滞していた。

ここまで来てまさかの事態にびっくり!

ウィンターシーズンはこの辺りをよく通過するものの、白樺湖も何もかも雪におおわれ、ここに湖があることすら気づかず通り過ぎることも。昨年初めて夏の白樺湖に来た際は、朝早くに白樺湖を散策したので、合宿中の学生がランニングする姿や犬の散歩される方など見かける程度で静かな湖畔だった。そこが一転、車・車・車の大行列。

駐車場は、白樺リゾートの施設で「世界の影絵・きり絵・ガラス・オルゴール美術館」に空きがあったので無事停めることができた。

しかしどうやってレイクサイドプラザに行けばいいのか。。。?

道を聞きに行こうとお土産ショップを抜けると、うさぎ広場があり、うさぎ達が「野菜ちょーだい、ちょーだい」とうさタッチを披露していた。

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そんなウサギたちに紛れて白黒仔ウサギに胸キュン!色のバランスがすごく良くて、耳は片方が黒でもう片方が白、ずっと眺めていても飽きない可愛らしさ。

レイクサイドプラザへは、施設間を無料周遊バス「ポタバス」を利用。約10分間隔で随時運航していて便利なポタバスであっという間に到着。

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レイクサイドプラザ前

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建物2階に「ピーターラビットの絵本の世界 in白樺湖」のエントランス 9時から17時まで 入場無料 レイクサイドプラザ内も施設無料

昨年夏、白樺湖を見た時、英国 湖水地方のウィンダミア湖に雰囲気が少し似ていると思った。今回、このようなイベントが実現したのは、白樺湖が湖水地方のエスウェイト湖に雰囲気が似ているということから、白樺湖がピーターラビットの絵本の世界に結びついたようだ。

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絵本と一体型フィギュア

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ここでようやくイベント会場が2階であることや、全面窓から見える美しい白樺湖の景色と、ピーターのコラボレーションが素敵すぎて視線が釘付けに。

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空と森と湖が一体になったこの美しい景観、ずっと永遠に残して欲しい

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会場内でイングリッシュガーデンを再現しているコーナーは、美しい白樺湖の景色をパネルで遮り、植木鉢を並べてあるだけのもの。ヒルトップハウスへと続く小径のボーダーガーデンを思い浮かべながら眺めると雰囲気がでるかも。

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会場を大きく占めるのは物販コーナー。白樺湖に現在販売されているピーターグッズのほとんどが集められたかのよう。

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こちらはこのイベント池の平ホテル&リゾート限定グッズ
マグカップ2種類、クリアファイル2種類、ミニタオル2種類、ポーチ、瓶キャンディ

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アンタイトルとピーターラビットのコラボグッズ、キッズ用エプロン。デザインがとっても可愛い。お揃いの三角巾付き。アンタイトルグッズを2000円以上購入すると「ツバメノートxピーターラビット」のノートプレゼント

敬老の日にプレゼントしたら喜んでもらえるかしら?と思ったのが、18081413.jpg
ピーターラビットステッキ7500円
将来の自分用にも必要かしら?(笑)

たくさんあるグッズにも目移りしますが、なんといっても窓から見える景観はため息が出るほど美しい。これから秋に向かって10月中旬頃から紅葉シーズンもまた素敵だろうな。このイベントは11月5日まで開催中。皆さんもぜひ白樺湖で絵本の世界を堪能してみてはいかがでしょうか?

さてさて、小休止もここまで。再び英国旅行記の続きを書かなくては。

開館12周年記念講演 古代エジプトのヒエログリフで書かれた『ピーターラビットのおはなし』のおはなし

ピーターラビットイベント&報告
05 /29 2018
大東文化大学ビアトリクス・ポター資料館が開館12周年を迎え、4月15日に記念講演が開催されました。
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講師は東京大学付属図書館アジア研究図書館上廣倫理利財団寄付研究部門(U-PARL)の特任研究員 永井正勝先生です。先生は言語学の専門家で、特に聖刻文字(ヒエログリフ)や神官文字(ヒエラティック)などのエジプト語を研究されています。

まずは先生がお勤めのU-PARLについての簡単な説明がありました。東京本郷にある東京大学総合図書館がこのほど改修工事を終え、地下2階から4階までを自動化書庫とし300万冊が収蔵され、4階に世界最高水準のアジア研究図書館が2年後の2020年に開設されるその準備をされているそうです。

関連記事:日本経済新聞2017/11/7付け「地下46mに300万冊納める東大の新図書館

大東文化大学とも縁のある先生で、「言語学特殊講義2」の講義をされているそうです。講義に『ピーターラビットのおはなし』について取り上げた際、学生さんからピーターラビットの解釈について面白いエピソードなども紹介されました。あえてここでは内緒にしておきますけれどもね(笑)

1時間の講演でしたが、前半はビアトリクスの生い立ちに始まり、『ピーターラビットのおはなし』が誕生するまでの解説があり、後半はいよいよ本題の古代エジプト文字による『ピーターラビットのおはなし』についておはなしでした。

そもそも何故ヒエログリフ版を出版することになったのか?

その答えがヒエログリフ版の序文(Translators' Note)に記載されていました。ヒエログリフ版としての翻訳が35言語目で、ラテン語、スコットランド語ときてタイミング的にもちょうど良かったこと。

しかし、ビアトリクスが描いた世界と古代エジプトはあまりにもかけ離れていて、訳者の苦労は絶えず、問題がいくつも山積みだったとありました。
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例えば、このおはなしの基本的な部分「ウサギ」という言葉の解釈は、ピーターはヨーロッパ・アナウサギ(Lepus cuniculus)であるが、エジプトにはもちろん存在しない種類なので、アフリカに広く分布するケープノウサギ(Lepus capensis)を示す、エジプト語のアルファベット表記で「Skhat(セヒャト、日本語でウサギ)」としたと序文に示されていた。

元々ヒエログリフには「ウサギ」を示す言葉「wn(ウヌ)」が広く使われていたため、その言葉も強調されなければいけないとも序文にありました。それが本文1行目の最初の言葉です。「ウサギ」の部分だけを訳してみると「ケープノウサギというウサギがいました」となるのかしら?

また、動物の雄と雌の違いを古代エジプトでは表現しないため、これをどのように訳すかという点も問題だった。それぞれ、着座した男性、着座した女性で区別することにした。
というように序文に翻訳で苦労した内容が綴られています。

翻訳者は古代エジプトの医学研究者のジョン・ナン博士(Dr. John F. Nunn)、エジプト文学の専門家 オックスフォード大学教授 リチャード・パーキンソン博士(Dr. Richard B. Parkinson)が担当され、永井先生曰くスペシャリストなお二方が翻訳されているだけあって「さすが」というか「そうきたか」というか「なるほど」という、とても楽しそうに説明してくださいました。

しかし、私達はおはなしを熟知してても、どこからどこまでがどうなっているのかさっぱりなので先生が楽しそうにお話くださるのをただ不思議そうに見守ることしかできませんでしたが、そのごく一部分をひも解いてくださいました。

翻訳に関する難しい定義もありましたがその部分はかっ飛ばします。
 
まず、タイトルのヒエログリフは、四角で区切った部分がその単語を示しているのですが、それぞれ「Tale of Peter Rabbit」となります。読み方は「セジェッド エン p-t-r セヒャト」だそうです。

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本文1行目で先生に教わったヒエログリフ、青の四角で囲った「Peter」の部分、最後に人の形をした男の人の文字は「着座した男性」で、これが漢字に置き換えるとにんべん、てへん、きへんなどのカテゴリーを示す「義符」のようなもの。

もうこの時点で????ですが、着座した男性の前にくっついている「しかく、半円、葉っぱのような形」はそれぞれ「p」「t」「r」の子音で、母音を表す文字がないので、「p-t-r着座した男性」で「peterオス」となります。(こんなに簡単な説明ではなかったはずですがお許しを)

こうして義符に注目して表紙のタイトルをみると、「Tale」は最後に口を手でふさぐ人の姿で「おはなし」となり、「Rabbit」はうさぎの義符がついています。

これを踏まえて本文1ページ目のフロプシー(Flopsy)、モプシー(Mopsy)、カトンテール(Cotton-tail)の部分、義符は着座した女性になり、f-rw-w3-p-s-y(Flopsy)、m-w3-p-s-y(Mopsy)、カトンテールのCotton(綿)は古代エジプトに存在しないのでLinen(麻)にしましたという脚注があり、sed-mebewセドメフ(Cotton-tail)と訳されている。

フロプシー、モプシー、カトンテール、ピーター、この調子で原文と照らし合わせながら読み解くと、Motherは着座した女性がついているところから緑の部分かな?とか、もみの木は木の義符があることからこれかな?とちょっとだけ読める!!!!(古代エジプトにはもみの木はなく、杉に置き換えられている)

古代エジプト語が読めるなんてすごい!!!(そこに書かれているのは『ピーターラビットのおはなし』ですから。テストの答えをあらかじめ知っててテストを受けるみたいな?)

どんな言語も一番覚えやすいのはなんといっても数字だと思うのですが、「あるところに4ひきのうさぎがいました」の「4」はどこだって探したら、「棒が4本」あるじゃないですか。

「くろぱんを1ぽんと、ぶどうぱんを5つかいました」の部分は、それぞれ「棒が1本」5の部分は「棒が上に3本、下に2本」となってました。「うえきばち3つ」は「棒3本」、どうやら数字は棒の数で示すようです。

では、古代エジプトには存在しないものを言葉に置き換えなくてはならない場合、翻訳の方法として「音訳借用」や「字訳借用」などの方法を用いて訳すそうです。
例えば、日本語の「ホットドッグ」は音訳借用になり、中国語では「熱狗」と字訳借用となります。

「くろなきどり(Blackbird)」は「黒い鳥」と字訳借用で置き換えられ、その他にも序文や脚注に書かれている通り、「手押し車(wheelbarrow)」は「ソリ(Sledge)」に、「くろいちご(blackberry)」は「甘い果物(sweet fruit)」、「すぐり(gooseberry)」は「果物(fruit)、「じゃがいも(potato)」は「大地のリンゴ(apples of the earth)」、「パイ(pie)」は「温かいパン(warm Bread)」など。

古代エジプトの言葉に置き換えられることで、この時代の人々に名作絵本が読み通じるかもしれないと思うと興味深かったです。

講演の終盤は、置き換えらえた言葉当てクイズのようになり、エジプトは雨が降らないので傘(umbrellas)はどのように表現したでしょう?答え:日傘(sunshade)
靴は?答え:サンダル
じょうろは?答え:陶器
金魚は?答え:赤くぴかぴかする
2週間(fotnight)を20日間と表現しているのは何故?答え:1週間が10日間だから


こんな風にヒエログリフを楽しく教えていただきました。

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おはなしの最後「The End」の部分は、エジプト文学のスタイルに倣って、「女性作家ビアトリクス・ポターの書物に見られた通りに、それは、はじめからおわりまで来た」と終わるのがスタイルだそうです。
聖刻文字のビアトリクス・ポター
世代を超えて愛される児童文学作品が、聖刻文字(ヒエログリフ)に翻訳され未来へと受け継がれていくんですね。

次は映画「メッセージ」のように異星人の言語に翻訳され、宇宙へ旅立つ日もあるかもしれません。な~んてね。

毎年楽しみな記念講演、12周年も素晴らしい感動を与えてくださいました。ありがとうございました。

ラピータ

ピーターラビットの生みの親ビアトリクス・ポターの愛好家で、作品について、開催されたピーターラビットのイベントやグッズ紹介、ピーターラビットの故郷英国について紹介するホームページ「ラピータの部屋」のブログです。
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