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迷宮美術館

ビアトリクス・ポターについて
06 /08 2009
 本日午後10時より、NHK BShi にて放送された「迷宮美術館」は、「絵本の中の人気者」と題し、ディック・ブルーナの「ミッフィー」、トーベ・ヤンソンの「ムーミン」、そしてビアトリクス・ポターの「ピーターラビット」が紹介されました。

 <迷宮伝説>
 「ビアトリクス・ポターが生んだいたずらうさぎ、ピーターラビット」

 ビアトリクス・ポターの生い立ちに始まり、その時代裕福な家庭の子供がみなそうであったように、学校には通わず、乳母が養育し、家庭教師が教育する。このようにして育てられたポターは、友達と呼べる人が周りにいなかった。しかし、寂しい思いをしていたかといえばそうではなく、子供部屋にトカゲのジュディ、ヘビのサリー、かたつむりのビル一家、もちろんうさぎも。一緒に暮らしているペットたちが友達だったこと。

 それから、絵を描くことが上手で、父の友人であったジョン・エヴァレット・ミレイとも親交があったことなどにも触れ、ミレイから「きみとジョンには観察眼がある」と、ミレイが亡くなった1896年8月13日のポターの日記にそう書かれたことが、その後もポターを支える言葉となったなどのエピソードが披露された。

 やがて、キノコの研究に夢中となり、それらを描くだけでなく、キノコの増殖と胞子の成長の仕組みについての研究論文をまとめあげるが、女性ということで植物研究者としての道が閉ざされる。しかし、元家庭教師の子供だったノエル少年に送った絵手紙が転機となり、絵本作家への道が開ける。

 短い放送時間でしたが、よくまとまっていたと思いました。
 
 ミッフィーは、画家マティスに影響を受けたブルーナが、ミッフィー・カラーと呼ばれる色のみを使用していること、そしてシンプルを極限にまで高めた結果があのような絵になったこと。

 ムーミンは、ヤンソンが戦争の暗い時代背景から逃避するかのように生まれた、あらゆる民族が幸せを求めてたどりつく楽園を描いたものであること。

 ピーターは、たった一人の少年を喜ばせたくて生まれたもので、それが自分自身が楽しむことでもあり、やがて絵本で描いたとおり、ポターの愛した動物たちが暮らす自然を守ることにたどりついたこと。

 たった1冊の絵本にこめられた思いは深い。それらを少し読み解くだけでも、また新たな視点が生まれ、興味が広がり、さらにそれはどこかにたどりつく一歩なのかもしれませんね。

 以前まとめたジョン・エヴァレット・ミレイ展についてのレポート。
 ミレイ展を通じて、ポターとミレイの関係など紹介しています。
 http://rapeter.sub.jp/peter/rp4964.html
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ラピータ

ピーターラビットの生みの親ビアトリクス・ポターの愛好家で、作品について、開催されたピーターラビットのイベントやグッズ紹介、ピーターラビットの故郷英国について紹介するホームページ「ラピータの部屋」のブログです。
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