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英国旅行記2018年 湖水地方 朝食後最初の目的地トラウトベックパーク農場へ

英国
10 /06 2019
英国 湖水地方に滞在し3日目の朝を迎えました。2日目の朝は、朝食リクエストを前日の夜までに出し忘れ慌てましたが、3日目はじっくりメニューを選んでリクエストしたので、朝から盛りだくさんです。
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ベーコン、マッシュルーム、ベイクドビーンズ、グリルトマト、スクランブルエッグ、ヨーグルト、ジュース、コーヒー、パン
パンは、ホワイトかもしくはブラウン、それともその両方のミックスと選択できました。

天気は今にも雨が降りだしそうな曇り空の中、最初の目的地のトラウトベックパーク農場へ向かいました。ボウネスの宿から車で約20分ほどでした。

この農場は、ビアトリクスが1923年、57歳の時に、敷地約1900エーカー(東京ドーム164個分)を取得し、湖水地方で最大級となる農場の地主となりました。

これまでは、ヒルトップ農場で農場経営のノウハウを学ぶ日々だったビアトリクス。そしてこの広大な敷地を得ることにより、彼女のそれまでの農場経営のキャリアを、さらなる高みへと引き上げた場所となりました。

大規模農場となると、これまでのやり方と同じでは通用しません。また平地ではなく気温差が激しい高原牧場の難しさ、牧羊夫も優秀な人材でなければ務まりません。ビアトリクスの遺骨を散骨したことで知られているトム・ストーリーは、トラウトベックパーク農場の牧羊夫として1926年に雇われ、その後17年間苦楽を共に過ごした仲間となりました。

私達は、このトラウトベックパーク農場こそが、彼女にとって農場経営をさらに面白くさせた、人生におけるターニングポイントのひとつでもあるように感じていたので、是非ともこの目でどのような場所なのか見ておきたいと思ったのです。

問題は場所でした。観光スポットではありませんので、農場近くで見学するのは不可能です。もしできるだけ近くで見たかったら、徒歩でフットパスを利用すれば、もう少し近くで見ることは可能のようでした。しかし、徒歩となると半日はかかりそうです。

不安と期待が入り混じった中、一度はそこに行くのを諦めましたが、「憧れの湖水地方をとことん堪能!北部10湖巡りツアー」というミニバスツアーで、カークストン峠に行く途中に、トラウトベックパーク農場が見える場所でバスを停めて、写真撮影することができたという情報を友人より聞きつけ、それもそのツアーを主催しているのは、私達が利用していたマウンテンゴート社でした。

こうして私達も無事に、カークストン峠に続く道路の途中にある路側帯にバスを停め、バスの乗り降りする際に十分注意するよう言われましたが、無事に高台より見ることができました。


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朝靄がたちこめるトラウトベックパーク農場

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手前に建ち並ぶ建物は、必要に応じてビアトリクスが増やしていった母屋となっているコテージ、羊飼いのための宿泊施設や、犬舎や恐らく納屋なども。

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円筒形の煙突、縦と横に仕切りのある窓もそのまま保存されているようです。

ビアトリクスは、ここでの農場経営が楽しく、「神秘的で静寂に満ち、ささやくようなこだまが聞こえる場所」としました。
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『妖精のキャラバン』ビアトリクス・ポター(著)久野暁子(訳)福音館書店(刊)より

石造りのコテージを描いた挿絵は、『妖精のキャラバン』に登場します。おはなしでは「日の当たる開けた牧草地は、とても気持ちがいいものです。薄暗い林の中にいた後ではなおのことです。牛や羊がのんびりと草を食み、子羊が飛び跳ねています。」と、この農場での様子を表現しました。

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建物の後ろにそびえるこんもりとした山は、「Tongue」と呼ばれる古北欧語の「tunga」が語源の言葉で、2つの谷の間にある卓状地(楯状地のうえに地層が重なる台地 テーブルランド)という意味です。母屋から一気に地形が盛り上がる様が、実際で見た方がよりリアルに伝わってきました。

カークストン峠へと向かう道路は、湖水地方の峠道の中でも1,2位を争うほどの標高差がある峠道なので、この農場はその手前にあり、かなりの高さより農場を見下ろしたことになります。

こうして短い時間でしたが、車で近づけるぎりぎりの場所で、トラウトベックパーク農場を見ることができました。

次に少し戻ることになりますが、私も初めて訪れるレイカースルへ向かいました。その道中、ビアトリクスが飼育に夢中になったギャロウェイ種の黒牛がいました。

主にスコットランドの低地特産種として飼育された角無し種で、南西部のギャロウェイに古い起源をもつ牛です。ビアトリクスは、弟のバートラムがスコットランドで農場経営していたこともあり、姿の美しさをもちろんのこと、痩せた土壌への対応力もあることから、ヒルトップ農場で飼育していた牛です。

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運転手のデレックが道端に車を停め、「ご覧、ギャロウェイだよ」と教えてくれたので、これがギャロウェイなんだと分かった次第です。

デレックが「moo, moo(モーモー)」と呼びかると、こっちを向いてくれました。お腹に白い腹巻しているのような模様がとても可愛いですね。バクに似てる?

弱い雨が降ったりやんだりの空模様は相変わらずでしたが、次の目的地レイカースルまで車で40分ほどでした。この続きは次の旅行記のブログにて。最後までお読みいただきありがとうございました。
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ラピータ

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