富士登山2022御殿場ルートでブロッケン現象

今年の富士登山は、9月の始めにチャレンジしました。富士登山4ルートの中で距離が長く、過酷、難関と言われている御殿場ルートです。

難関と言われる理由その1:距離が長い
出発地点の新五合目は標高1440m!

標高1440mは、本来ならば二合目か三合目ぐらいの標高しかありません。けれども御殿場市が「新」と付けて五合目としました。登山客に登山道入り口というのを分かりやすくするためだそうです。

理由その2:山小屋が少ない

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これら難関と言われるルートを突破する出来事が2022年シーズンに起こりました。それは20年間休業していた山小屋「半蔵坊」が標高2590mのところにオープンしたのです。以前は登山道入り口からわらじ館まで約6時間、途中に山小屋は1軒もありませんでした。登山道入り口から約4時間のところに半蔵坊がオープンすることで、ほんの少しだけ御殿場ルートは登り易くなりました。あるとないとでは大違い!

そんな半蔵坊を目指して、午前11時に御殿場口より登山開始しました。登り始めて10分で最初の山小屋、大石茶屋に到着です。登山者にとっては、もう少し上にあると良いのにと思います。

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ベニイタドリ
白色のイタドリはよく見ますが、紅色はあまり見かけません。

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フジアザミ
日本固有種で、静岡県側、特に御殿場ルートの双子塚周辺で群生しています。フジアザミをもっと増やそうと麓で育てて移植する運動もあるみたいですが、定着は難しいそうです。


「次郎坊」:登山道と下山道とが交差するため間違えやすい

次郎坊まではコースタイムで90分です。日頃の運動不足がたたって120分かかりました。

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ここは御殿場ルートの鬼門で、間違えやすい場所です。次郎坊まで登山道は左側でした。そして次郎坊の道標を過ぎると右側になります。写真にある次郎坊の道標の「富士山頂」は、右上を指しています。右上は確かに富士山頂ですが目の前は下山道です。何も知らずに矢印の通りに進むと下山道を逆走します。

この下山道は、御殿場ルートの名物「大砂走り」で、くるぶしまで足が埋まってしまうふかふかの砂礫地帯です。そこを逆走するものですから、その先に待っているのは蟻地獄です。進めども、進めども、砂礫の中に足がはまり、ズルズルと滑り、あっという間に膝がガクガクになります。下山される方にとっては、ふかふか地面を、走りたくなくても自然と足が前へ前へと進み、楽しい道なんですけどね。

「下山道を逆走する方なんているのかしら?」と疑問に思っていましたが、目の前で下山道を登ろうとする方がいらっしゃいました。「登山道はこっちですよー」と声をかけましたので、間違いに気がつかれましたが、それでなくても体力を消耗するルートですから、逆走だけは避けたいところです。
次郎坊に山小屋があれば休憩場所にもなるし、道間違えの人には教えてさしあげられるし、そうすればさらに御殿場ルートは登り易くなるのでしょうけれどもね。


半蔵坊までの登山道
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御殿場ルートは他の3つのルートとは全く違います。道中、身を隠すような場所はおろか、ちょっと休憩したくても腰かけるのにちょうど良い岩もなし。あるのは砂のような砂礫のみです。景色の変化もありませんし、ただひたすら一歩一歩と歩を進めるのみです。途中で嫌になってしまって、引き返そうかと思うほどでした。

そんな時に神様が私たちに微笑みました。

滅多と見られないブロッケン現象が現る!

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この日は雲の動きが激しくて、霧が上がってきたと思ったら一瞬にして真っ白に、風が吹いて来たと思ったらサァーと雲が引きの繰り返しでした。その絶妙なバランスが保たれた時、太陽を背にして自分の影が雲に反射して虹がかかって見えるブロッケン現象が見られました。こんなご褒美が待っているなんて、諦めずに登山して良かったです。

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新6合目(標高2590m)にある半蔵坊
半蔵坊までは次郎坊からコースタイムで150~180分です。途中へたばって体が動かなくなり、210分かかりました。チェックインタイムに遅れてしまいましたが、この日は半蔵坊に宿泊しました。

外部リンク:
静岡新聞 2022年7月8日付


半蔵坊を復活させ、地元ではニュースとして伝えられました(外部リンクをクリック)。ローカルニュースですが、全国の富士山ファンにもぜひ読んでいただき、御殿場ルートにチャレンジするきっかけになったら幸いです。

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翌朝のご来光は半蔵坊の雲海デッキにて。

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地表は雲海におおわれ、雲のすき間よりご来光を見ました。

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次の日も仕事だったので山頂まではいかずに、七合目から大砂走を下山し、2022年富士登山は終了しました。下山中も逆走されている方がお二人いて声掛けしました。本当に間違えやすいですね。

新型コロナの影響で2020年、2021年と富士登山できずにいましたが、今回久しぶりに登山して体力の衰えをひしひしと感じました。これではいけないと気持ちを新たにした富士登山でした。最後までお読みいただきありがとうございました。
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ピーターラビットの生みの親ビアトリクス・ポターの愛好家で、作品について、開催されたピーターラビットのイベントやグッズ紹介、ピーターラビットの故郷英国について紹介するホームページ「ラピータの部屋」のブログです。
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