車中泊旅行 北海道の旅を終え東北へ:9日目は念願の白神山地へ足を踏み入れ、りんごの生産量日本一の弘前市りんご公園へ。

車中泊9日目のコース:この日の移動距離194㎞
道の駅ひろさき → アクアグリーンビレッジANMON(白神山地ブナ林散策道)→ 弘前市りんご公園 → 癒楽家福泉 福田温泉(入浴)→ 道の駅なんごう(車中泊)

車中泊9日目は、朝方に通り雨があったものの、その後晴天となり世界遺産白神山地へ。昨年青森へ来た時は、白神山地へ向かう白神ラインが土砂崩れで通行不可となり、すべてのトレッキングコースが×印となっていました。

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今年も×印が多いですが、お目当てのブナ林散策道は通行可でした。

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白神ラインの砂子瀬橋から先は、午前8時に一般車両通行可となります。そんなことは露知らず、ここで車を停められ、また通行不可なのかと一瞬ドキッとしました。
この橋の下は津軽ダムにより形成された人造湖ですが、降水量が今年非常に少なくダム湖の水位はかなり下がり、沈んだ道路などの建造物が見えるほどでした。「それでもダム湖を広げる工事をしたので、まだ水不足にはなんね」と警備のお兄さんが教えてくれました。

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午前8時に通行可能となり白神山地の出発点となるグリーンビレッジAMMONへ向かいました。道中、すれ違いが困難な狭い箇所もあり、なかなか厳しい道でした。また、スタッフさんが「散策道に熊の目撃情報はありませんが、道路に熊や猿が出る。今年は異常に多い」とのことでした。

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スタッフさんが言った通りで、本当に白神ラインに猿が出ました。

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いざ白神山地の世界遺産地域へ足を踏み入れます。入口にはマスコットのクマゲラのオブジェがいました。

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遊歩道の補修に使われる保全協力金の徴収も行っていました。寄付すると白神山地の缶バッジがもらえました。

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ブナ林散策道は、約1時間半コースのアップダウンのある道です。

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分岐に差し掛かると丁寧な案内図があるので問題なく進めます。散策道に熊の目撃情報はないとのことでしたが、今年は異常なくらい熊が出没しているそうなので、時々熊に「こっち来るな」と合図を送る気持ちでパチンと手拍子を打ちながら進みます。

白神山地は、1993年12月に鹿児島県屋久島と同時に世界自然遺産に登録されました。日本の世界自然遺産は5つで、私は知床に次ぐ2つ目になります。どちらもほんの片足を突っ込んだぐらいですが、やっと訪れることができうれしいです。

白神山地に広がる豊かな森と、森が豊かである証拠の貴重な国の天然記念物であるクマゲラやイヌワシなども生息しているそうです。この散策道は、白神山地の世界遺産エリアを唯一気軽に散策できるコースです。

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木々の葉が擦れ合うカサカサという音と、ナラの木の葉がヒラヒラと舞い落ちる様を見ながら、森の中へ足を踏み入れたと実感が湧きました。

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ブナの木
散策道の途中にある生命力を感じる大きなブナの木

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倒木にキノコ(ホウロクタケ)が生え、木が朽ちても次の生命力の源となり、森を再生していく自然のパワーを感じます。

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散策道の案内図に「水飲み場」とあるのは、ブナ林を流れる小川です。これは正真正銘白神山地を流れる天然水で、冷たくてすっきりしてとっても美味しかったです。

散策道の足元は整備されているとはいえ、雨上がりの朝などは泥だらけになってしまうので、ハイキングシューズは必須ですね。再びグリーンビレッジAMMONに戻ってカフェでランチしました。

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白神とうふランチ
山の中でとても上品なランチセット。今朝作った豆腐はほのかに大豆の風味が香り、薬味がぴりっと効いて美味しかったです。
かぼちゃのキッシュと冬瓜と豆腐の煮物、茶飯に生で食べられる「こりんき」という品種のかぼちゃが箸休めとなり、森林浴してリセットされた上に、体の中まで優しく満たされました。

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次に向かったのは、弘前市りんご公園です。りんごの収穫体験もできるこの公園は、りんご園の先に岩木山が見える場所にあります。

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前回来た時は5月だったので、リンゴの花も咲いていなかったのですが、今回はたわわに実ったリンゴが見られました。1本の木に100個ぐらいのりんごが収穫できるそうで、もったいないことに地面に落ちてしまったりんごもありました。落ちたリンゴは、ハシブトガラスが突いていました。落ちたリンゴを食べさせておけば、わざわざ木になっている実をつつくことはないのかもしれませんね。

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このりんご園は、小高い丘の端から端までかなり広く、歩き回ったらお腹に少し余裕ができたのでアップルパイとアップルジュースをいただきました。弘前はアップルパイ王国ですから、食べずにはいられません。パイはサクサク、りんごは甘酸っぱくとても美味しかったです。

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この日のお風呂は、皮膚病に効果があり、よく利用される地元の方がおっしゃるには「日本一の効き目がある」福田温泉 癒楽家福泉へ行ってきました。(入浴料:380円)
山の中にあり、お湯はぬるぬる、とろとろで、シャワーも源泉がそのまま出ているので、いつまでも体にぬめりがまとわりついているそんな感覚でした。
しかし、お湯はさすが東北!熱いです。こんなに良いお湯は、1分1秒でも長くつかっていたいのに、熱さがそれを許してくれません。足だけでも我慢してつかっていたら、ゆでタコになってしまいました。

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この日の車中泊は、道の駅なんごうカッコーの森エコーランドです。とても広い道の駅で道の駅ランキングでも評判の良い場所です。夜遅くまで営業しているスーパーやコンビニも近くにあり利便性も高いです。夜は静かで、朝はカッコーの森の方角から本物のカッコーの鳴き声が響いていました。

次の日は、NHKのドキュメント72時間で見たウミネコの繁殖地として有名な蕪島神社へと向かいました。この続きは次の車中泊ブログにて。最後までお読みいただきありがとうございました。
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ラピータ

ピーターラビットの生みの親ビアトリクス・ポターの研究家で、作品について、開催されたピーターラビットのイベントやグッズ紹介、ピーターラビットの故郷英国について紹介するホームページ「ラピータの部屋」のブログです。
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