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10年前

日常
01 /24 2007
 実はホームページを立ち上げようと思いついたのは、主人の些細な策略からだった。

 PCを購入し、ウィンドウズ3.1の画面が立ち上がるのが嬉しくて、またスクリーンセーバーの桜の花びらが舞い散るのに感動して、それだけで満足していたのに、悲しいかなすぐに見飽きてしまう。次に夢中になったのは、トランプゲームの「ソリティア」。はまると時間を忘れて没頭するのに、飽きるのも早い。が、このゲームのおかげで随分とマウスの使い方は上手になった。

 しかし、主人は考えた。どうしたらPCを飽きさせずにその機能を覚え、使いこなしてくれるかということ。フトした拍子に手がすべり、マウスのポインターがあらぬところを指し、気づかずにクリックした途端、変な画面(その当時はそう思っていた)が表示され、パニックが起きる。またPCの画面がフリーズしたまま、固まるというのもよくあった。その度主人に、仕事中であろうとなかろうと悲痛な叫びが入る「なんとかして~」と。

 時期を同じくして始まった「ホームページ」をネットに開設できますというサービス。有料なら同様のサービスはあったものの、無料サービスは日本初だった。それがワイズ・プロジェクトで、3ヶ月間という制約付きではあったものの、ホームページを開設。最初のホームページタイトルは、本名そのもの「○○家のホームページ」だった。その頃の考え方は、それぞれに家(ホーム)があるように、ネット上にも自分たちのホームを作るという、単純なものだったからだ。

 このホームページ作成作業が大変だった。HTML辞典を購入し、テキストにHTMLを打ち込み、保存する際に拡張子をHTMLと打ち込む。ブラウザで、拡張子がHTMLとなったテキストファイルを開くとあら不思議、記号と文字だらけなのが一変し、テキストと画像が組み合わさったホームページとなって目の前に現れるのだ。作業が大変であれば、あるほど、イメージ通りに表示されると、喜びは大きい。ここで主人の言うことがまた憎い「これが、一番簡単なプログラミング言語なんだよ」と。

 元来「豚もおだてりゃ木に登る」的性格だったため、専門用語をチラつかせられたが最後、よそ様のホームページを見ては、私も同様に、いやそれ以上に表現したいと試行錯誤の連続。ワイズプロジェクトの3ヶ月無料サービスが終わる頃には、すっかりホームページ作成の虜になっていた。

 あれから10年。今でもホームページを作り続けている。PC環境は、目まぐるしく変化した。OSも、ウィンドウズ3.1→ウィンドウズ95→ウィンドウズ98→ウィンドウズXPと。そしてさらに新しいOS、ウィンドウズVistaが近々発売となる。「ホームページ」という呼称も、「サイト」へ変化し、その内容もより具体化してきた。

 あるひとつの知識やジャンルに飛びぬけて詳しく、そのことに関しあますことなく紹介できるがネットの魅力。いわゆる「オタク化」した人々。家族や友人から「何やっているのだか」と煙たがられるオタクも、自分が好きでたまらない事柄を、ネットで集まってくる人々と知識を共有し、より高度な話題で盛り上がる。企業が注目しているのは、その突出した人々が集まる「Web2.0」をいかに活用するかということ。

 ホームページ作成を初めた頃は、ヤフーへ登録依頼しても、ホームページを登録する人が少ない時代だったためか、審査が甘くすぐに登録された。その頃は、ヤフーの検索結果に表示されるというのがひとつのステータスだった。今は、検索サイトの上位にいかに組み込むかが、商売の鍵となる時代となってしまった。某TV番組で特集したグーグルの挑戦は、その典型となっている。ワンクリックが数万円という金を生むのだから。

 主人の些細な策略にはまって、PCに強くなってしまった妻。しかしその代償として、妻はピーターラビットオタクとなり、「サイト更新も仕事のうちよ」と食事の時間が遅れるのも納得させられてしまったこと。今後、検索サイトがどのように変わっていこうとも、ネットに集まった人達の気持ちがひとつならば、何も変わらない。楽しいと思えることを、楽しく展開していけばいいのだから。
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ラピータ

ピーターラビットの生みの親ビアトリクス・ポターの愛好家で、作品について、開催されたピーターラビットのイベントやグッズ紹介、ピーターラビットの故郷英国について紹介するホームページ「ラピータの部屋」のブログです。
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